2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
忘れ草 我が紐に付く 時となく 思ひわたれば 生けりともなし (万葉集 詠者不詳) 「忘れ草」とは、なんと意味深な名前ではないでしょうか。決して、ドラエモンの未来の道具ではありません。この花を目にすると「憂い」を忘れることができる、このような古人の…
五月雨に ひとり日をふる ながめこそ なかなか伴(とも)の ある心ちすれ 寂然 「五月雨」は、「さみだれ」と読みことは周知の事実。これほどの難読漢字を「ごがつあめ」と読む方が少ないほど、我々日本人に定着している不思議な言葉。五月雨は梅雨のことを指…
「紅一点(こういってん)」 多くの中で異彩を放つもの、むさい多くの男性陣の中の、美しい一人の女性、などという意味合いでよく使われる言葉です。この表現は、緑の葉が生い茂るなかで輝かんばかりに咲く一輪の花という光景から生まれたらしいのです。今では…