2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「ときわぎ」 聞き慣れないこの言葉ですが、今でいう常緑樹のことを指し示します。漢字で表記すると、「常盤木」。しかし、大和言葉だからこそ「ときわぎ」と書きたいものです。常緑樹は、ツンツンとしたイメージですが、この言葉からは何とも言えない柔らか…
花にそめし 心をやがて うつすとは いはでもふかし 山吹の色 進子(しんし)内親王 桜(サクラ)の名称は、田の神を意味する「サ」と、その神が舞い降りる居座る場「クラ(座)」から成り立つといいます。桜の開花は、稲作の最初の工程である「田起こし」の目安と…
熊本県天草諸島(以下「天草」と記載)から、Benoitは旬の柑橘を購入していました、そして購入する予定でした。この地域の類稀なる環境は、得も言われぬほど美味なる柑橘が、季節を追うように多くの種類がたわわに実ります。12月から始まる「早生みかん」を先…
熊本県天草諸島(以下「天草」と記載)から、Benoitは旬の柑橘を購入していました、そして購入する予定でした。この地域の類稀なる環境は、得も言われぬほど美味なる柑橘が、季節を追うように多くの種類がたわわに実ります。12月から始まる「早生みかん」を先…
ご実家が、農業を生業としている方からメールをいただき、「昨日(4月19日)はお米の種まきでした」と教えていただきました。お父様が苗代(なわしろ/なえしろ)をこしらえて、種籾(たねもみ)を蒔いたようです。きっと、苗の芽吹きを待ちながら、田起こし、畔づ…
フランスのレストランはどのような組織になっているかということを少しばかり書いてみようと思います。耳慣れた言葉の中に「ソムリエ」や「パティシエ」があり、特にソムリエはそれだけが独り歩きをしている感すらあります。もともとはワインを専門にするサ…
「立てば芍薬(しゃくやく) 座れば牡丹(ぼたん) 歩く姿は百合(ゆり)の花」 この時期になると、八重桜の美しさについつい心奪われ、忘れがちなのがボタンの花です。日本人は桜に、中国では牡丹に想いを馳せるよう。「百花の王」と称され、唐代の詩人である王叡…
昨今の感染者数の増加に、いまだ収束の兆しが見えておりません。そこで、今週はランチのみの営業を予定しておりましたが、未曾有の「新型コロナウイルス」感染拡大防止のため、以下の予定で営業自粛をさせていただきますことを、ご報告させていただきます。 …
これは、Benoitで新年1月4日と5日の両日にご用意いたしました、フランスでの新年恒例の焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」です。下の画像はオーブンに入る前の「ガレット・デ・ロワ」… ではありません。今回ご紹介する逸品はフランスウォッシュタイプの代表格と…
憂き世には とどめおかじと 春風の 散らすは花を 惜しむなりけり 西行 人生は苦そのもの「苦諦(くたい)」である、と釈尊は弟子に語りました。「諦」は「あきらめる」ではなく、仏教の観点からは、「真理を見極めること」を意味します。厭世の想いから「人生…
未曾有の「新型コロナウイルス災禍」に対し、日本政府より「緊急事態宣言」が発せられました。そして、東京都より「緊急事態措置」が施行されることになります。これらの行動指針を鑑み、Benoitの営業日および時間の変更を実施させていただきます。 すでに、…
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) 世の中に、まったく桜がなくなれば、いつ花開くのか待ち焦がれたり、風が花を散らさないかと気を揉んだり、散れば散ったで惜しんだりと、心を煩(わずら)わせることも…
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) 世の中に、まったく桜がなくなれば、いつ花開くのか待ち焦がれたり、風が花を散らさないかと気を揉んだり、散れば散ったで惜しんだりと、心を煩(わずら)わせることも…