kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

お勧めデザート

2022年10月11月Benoit 特選食材とお勧め料理・デザートのご紹介です。~ダイジェスト版~

花すすき まねく袂(たもと)は あまたあれど 秋はとまらぬ ものにぞありける 藤原元真(もとざね) いまでも其処此処に、秋らしい姿を見せてくれる「ススキ」。たわわに実る稲穂に似ていることからも、五穀豊穣を祝う意味でお月見や祭事では欠かすことのできな…

2022年10月11月Benoit 特選食材とお勧め料理・デザートのご紹介です。~ノーカット版~

花すすき まねく袂(たもと)は あまたあれど 秋はとまらぬ ものにぞありける 藤原元真(もとざね) いまでも其処此処に、秋らしい姿を見せてくれる「ススキ」。たわわに実る稲穂に似ていることからも、五穀豊穣を祝う意味でお月見や祭事では欠かすことのできな…

2022年10月11月Benoit 知る人ぞ知る熊本県「やまえ栗」がデザートに登場!

秋ともなると、Benoitのディナーは「栗で始まり、栗で終える。」というプリ・フィックスメニューの流れが多くなります。ときに栗の前菜がスープなために、コース2番目に配することもありますが、気持ちの中ではやはり「栗で始まる」ようなものです。前菜の栗…

2022年10月11月 遠藤さんの「紅玉」なくして、Benoitのリンゴデザートはありえません!

リンゴが美味しい時期がやってまいりました。甘ずっぱくて瑞々しい、しゃくっという食感が心地良い、我々には馴染み深いフルーツではないでしょうか。とはいえ、リンゴには多くの品種があり、それぞれに収穫時期や美味しさに違いがあります。多くの品種が世…

2022年夏 Benoitの特選食材≪桃≫ 「山形県の滝口果樹園(タキグチフルーツガーデン)さん」のご紹介です。

桜前線と同じように、桃前線も北上してゆきます。Benoitが桃を購入させていただいている北限は山形県です。仙台市から国道48号を西へ西へと向かい、山形盆地に入ったところに将棋の駒で有名な天童市があります。標高はゆうに240mを超えるこの地で、滝口亮輔…

2022年夏 Benoitの特選食材≪桃≫ 「岐阜県の亀山果樹園さん」のご紹介です。

「飛山濃水(ひざんのうすい)」とは、見事なまでに岐阜県の地形を言い当てています。往古、彼の地には美濃と飛騨という2国があり、これが合併して岐阜県となります。もともと2国だったということは、あまりにも自然環境が違うことを示唆しているのでしょう。 …

2022年夏 Benoitの特選食材≪桃≫ 「香川県の大西さん」のご紹介です。

いく先も まだ遥かなる 山みちに まだき聞こゆる ひぐらしのこゑ 藤原輔尹(すけただ) この話を書きながら、ふっと思い浮かんだのがこの歌でした… シェフの力量はメニューに、ソムリエの実力はワインリストに、八百屋さんは取り扱っている野菜や果実に表れる…

2022年夏 Benoitの特選食材≪桃≫ 「熊本県の西川農園さん」のご紹介です。

「どうやって各地の食材を探してくるのですか?いつ現地に行っているのですか?」 皆様からこうよく質問をいただきます。確かに、ほぼほぼBenoitにいる自分が、地方へ赴くことは不可能であることを、皆様は知っているからこその問いなのでしょう。 皆様が驚…

2022年夏 Benoitの特選食材≪桃≫ 「和歌山県の豊田屋さん」のご紹介です。

悠久の時の流れを遡り、日本で最初に登場したであろう国家らしき「邪馬台国」。小学校で学ぶ日本の歴史に登場するこの名称を、知らない人はいないのではないでしょうか。いまだ謎のベールに包まれ、いったい日本のどこにあったのかすら、未解決。その有力候…

2022年8月 「Benoit特別プランとワイン、さらに旬のデザート」のご案内です。

残暑お見舞い申し上げます。 暦では2022年8月7日(日)に「立秋」を迎え、秋が始まります。とはいえ、秋とは名ばかりで、まだまだ続く猛暑な日々。冬であれば、陽射しに恋い焦がれるも、今の時期では恨めしく思うもの。そんな人間をよそに、太陽の恩恵を嫌とい…

2022年7月8月 Benoit特選デザート「ピーチ・メルバ」のご紹介です!

平安時代の美的理念を表現する言葉に、風情がある、趣きがある、美しい、というような意味の「をかし」というものがあります。清少納言は、随筆「枕草子」の中でこの「をかし」をランク付けするように紹介していいます。その中で、「草の花は撫子(なでしこ)…

2022年5月Benoit 惜春の想いを込めて≪特別プラン≫と≪迎えし食材≫のご案内です。

散る花の あかぬなごりの なぐさめに 心うつれと さける山吹 藤原宣子(せんし) 桜の開花期間は、一年との中でほんの1週間ほどのこと。今ではすっかり葉桜となり、花笑う姿は遠い過去の事のように思えるもの。強く待ち望むからこそ、散りゆく姿に虚しい寂しさ…

2022年4月5月 Benoit特選食材「熊本県の不知火と天草の柑橘いろいろ」のご案内です。

「柑橘」とは何とも便利な言葉で、食材としても大いに想像がしやすいものです。とはいえ、多種多様な姿に加え、味わいの違いがあるものです。少しばかり学術的な観点から分類してみると、柑橘属(ミカン属)の中に、ミカン類、オレンジ類、グレープフルーツ類…

2022年4月5月 Benoitお勧めデザート「イチゴ≪紅ほっぺ≫とバジルのヴァシュラン」のご紹介です。

Benoitのデザート年間スケジュールの中で、欠かすことのできない食材が3つあります。夏の「桃」に秋の「和栗」、そして春の「イチゴ」です。それぞれの時期になると、その食材の名前が其処此処に掲げられるため、皆様にはさほど驚きはないかと思います。今の…

2022年2月3月 Benoitお勧めデザート「瀬戸内レモンのタルト」のご紹介です!

広島県の大崎上島(おおさきかみじま)の風土は、瀬戸内海ならではの温暖な気候に加え、北の中国山地、南の四国山地が強風を妨げています。さらに、島ならではの穏やかな浜風や海面の照り返し。この風土で健やかに育まれた農産物は、間違いなく美味しいでしょ…

2022年2月3月 Benoitお勧めデザート「ヘーゼルナッツのスフレ」のご紹介です!

オーブンの扉を開けると、むわっとした熱さに目をそばめるも、優しい甘さに満ちた香りの誘惑がために顔をそむけることもままならない。オーブンの中には、焼き上がったばかりスフレがある…ほわほわのスフレを、スプーンで口へ運ぶ…熱々であることは分かって…

2022年1月 Benoit「去りゆく(1月31日までの)晩冬お勧め料理/デザート」のご案内です。

風が季節を導き、彩りばかりではなく、喜怒哀楽をも表願しているかのような美しい「風景」を我々に見せてくれます。そして、四季折々の風は国内各地方にその地ならではの「風土」を作り出すことになる。その多様な「風土」で育まれた食材は、同じ野菜であっ…

2021年9月Benoit 晩生のピーチ・メルバを楽しまずして9月は終われません!

絵にかきて おとるのみかは 言の葉も あはれおよばぬ やまとなでしこ 松永貞徳 絵で花の美しさを表現することに加え、言葉でもまったく実物には遠く及ばない…おっしゃる通りでございます。言葉巧みに料理以上に過剰表現をしてしまうと、それは詐欺師というこ…

2021年9月 Benoit「ピーチ・メルバ2021」の全貌を公開!

「昭和白桃」も「さくら白桃」も追熟させるため、仕込む時にBenoitのパティシエルームでは、面白い光景が広がります。作業台の上をまっさらにし、届いた桃の箱を全て並べるのです。何をするのか?同じ品種に同じ日に収穫した桃とはいえ、個体差があります。…

2021年6月7月 Benoit≪お勧め料理/デザート≫のご紹介です。

桜色を いまはみどりに ぬぎかへて 梢(こずえ)もしげる 衣がへかな 雲雅(うんが) 6月1日は現行の暦では「衣がえ」です。学校の制服なども、この日から2週間ほどの猶予期間を設けて冬服から夏服へと変わります。着物の世界では、「袷(あわせ)」から「単衣(ひ…

2021年4月5月 Benoitの特選食材とお勧め料理のご案内です。

ぬしなくて 荒れにし屋戸の 庭のおもに ひとり菫の 花さきにけり 藤原公重(きんしげ) 春の陽気に誘われるかのように順を追って咲き誇る花々は、名にし負うものばかり。あまりにも豪華絢爛であるからか、足元にひっそりと花笑っている「菫(すみれ)」を見落と…

2021年3月 Benoit特別プランとお勧めシャンパーニュ、そして旬の食材のご案内です。 

2021年3月14日、例年よりも早く東京都の開花宣言が発せられました。靖国神社の境内にある標本木を、気象庁の方が「1、2…5輪。開花ですね」と数えてゆく光景は、この時期の風物詩といっても良いのではないでしょうか。この桜の開花宣言や、ウグイスやセミなど…

2021年2月 Benoit特選情報 ≪フランス伝統料理とデザート≫ のご紹介です。

暦の上では、「立春」を迎えたことで春が始まりました。陽気な春を思い浮かべますが、古人はこの時期を「三寒四温」だと教えてくれます。明治時代に太陰太陽暦からグレゴリオ暦へと改暦したこともあり、多少の季節の誤差があろうとも、今も昔もそう変わりは…

2021年2月Benoit ≪お勧め!フランス伝統の料理とデザート≫のご紹介です。

パリの4区、サン・マルタンと名付けられた脇道の一角に、1912年にBenoitさんが店舗を構えました。そう、Benoitという店名は、創業者の名前です。彼はフランスの伝統料理に、さらに料理上手であったというマリー伯母さんのノウハウを加味することで仕上げられ…

2021 まもなくBenoitの「モンブラン」が終わりを迎えます!

2021年1月20日に、四十節気の24番目の「大寒(だいかん)」を迎えました。この最後の日、2月2日をもって暦の上での季節「冬」は終わりを告げます。翌日の3日は「立春」、いよいよ春が始まるのです。寒いからこそ、其処彼処(そこかしこ)に春の兆しを感じ取れる…

Benoit特選食材「栃久保棚田の笠置ゆず」のご案内です。

フランスでは、アルプス山脈を源流とするローヌ河の中流域にある、Ardèche(アルデシュ)県が栗の銘産地のひとつ。日本では、中央アルプスを源流とする木曽川の上流域にある、岐阜県の恵那・中津川が栗の銘産地のひとつ。両「アルプス」からの水資源によって育…

Benoit特選食材「恵那川上屋さんの和栗」のご紹介です。

毎年のように、秋冬にかけてBenoitのメニューに堂々と名を連ねるデザート「モンブラン」。なんと美しく心に響く音色でしょうか。西ヨーロッパアルプス最高峰のMont-Blancが、このデザートの名前の由来といいます、しかし、どこをどう見てもデザートのモンブ…

2020年のクリスマスはBenoitメニューをご自宅で!

今から11年のさかのぼった2009年頃のこと。フランスで「Best of Chef」シリーズのレシピブックが刊行されました。10€という価格ながら、詳細な解説に幾枚もの写真が、素人の自分でも作れるのではないかという錯覚へと陥れる。1刊目は、BOCUSEさん。3刊目はRO…

2020年晩秋 ≪Benoit特選料理・デザート≫ご案内です。

たづねみる ふもとの里は もみぢ葉に これよりふかき 奥ぞしらるる 藤原俊成 日ごとに届く、北からの紅葉のお知らせ。都内ではまだまだと思いきや、ニシキギが鮮やかな紅葉の姿を見せてくれていました。周囲の樹々の葉が色濃い緑な上に低木なので、群を抜い…

≪九月尽特別プラン≫と≪お勧め料理・デザート食べ納め≫のご案内です。

旬の食材には、いま我々が欲している栄養に満ち満ちています。その食材を美味しく食べることで、人は笑顔になり「口福な食事」のひとときとなります。そして、その笑顔は体の内側から湧き出でる力となり、我々をウイルス災禍から守ってくれることでしょう。 …