kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

Benoit特選ワインをテイクアウトしませんか?

昨今の新型コロナウイルス災禍は、飲食店の弱さをまざまざと見せつけられました。人生を豊かにするうえでもなくてはならないものですが、平穏無事な状況下でしか成り立たないということ。 4月に約3週間に及ぶ営業自粛で、Benoitの時は止まりました。この緊急…

Benoitの「6月営業時間」と「特別プラン」のご案内です。

ぬしなくて 荒れにし屋戸の 庭のおもに ひとり菫の 花さきにけり 藤原公重(きんしげ) 「菫(すみれ)」は、日本では北海道から沖縄県まで津々浦々で目にすることができ、紫色の小さな花を咲かせます。あまりにも控えめな姿のため、園芸品種として育種されてい…

Benoit特選食材「サクラマス」のご紹介です。

「東京から1か月半遅れで、札幌の桜が笑いました」と、メールをいただきました。地理的条件から、多少の前後はあるものの、「桜前線」は南からやってきます。急ぎ足で過ぎ去った「桜の笑顔」を、北海道で見ることができるのです。2020年5月10日に稚内で桜の…

「サクラマス」と「サケ」に想うこと。

「サクラマス」 知っているようで知らない魚なのではないでしょうか?鱒(ます)という大きな分類の中に、鮭(さけ)があるのかと思っておりました。飲食を生業としながら、この認識の甘さに大いに反省させられることになります。さらに、調べれば調べるほどに、…

Benoitの料理をお家で楽しみませんか?

小山田(をやまだ)の 水のながれを しるべにて せき入るるなへに 鳴くかはづかな 藤原定家 山あいの小さな田んぼ、棚田のような光景なのでしょうか。田起こしをし、苗代の早苗(さなえ)の成長を見届けながら、田へ水を引き込む。小川から流れを止めているのは…

「桃の花」に想うことをつらつらと。

「桃花源記(とうかげんき)」 古代中国の王朝である晋から、南北朝時代の宋にかけての時代(5世紀あたり)に活躍した詩人、陶潜(とうせん)が書き記した物語です。武陵(今の湖南省)の一漁夫が俗世間から離れた平和な別天地を訪れたという話。今でいう理想郷を語…

宮崎県綾町の「日向夏」のご紹介です。

「旬の食材には、今我々が欲している栄養価が満ち満ちています。」 とは、自分の口癖のようなもの。春野菜には、ほろ苦さがつきもので、これは冬の間に眠っていた体を目覚めさせるためだと。対して秋野菜は、これから迎える冬ごもりへ向け、栄養価の高いもの…

「タラのブランダード」のご紹介です。

Benoitが再開いたしました。そこで、今まで投稿に花々が続いていたので、久しぶりに料理のお話を復活させようかと思います。そして、この料理は、お家でぜひお試しいただきたいのです。 今回は、「タラのブランダード」というお料理です。横文字の名前だけに…

「ときわぎ」に想うことをつらつらと。

「ときわぎ」 聞き慣れないこの言葉ですが、今でいう常緑樹のことを指し示します。漢字で表記すると、「常盤木」。しかし、大和言葉だからこそ「ときわぎ」と書きたいものです。常緑樹は、ツンツンとしたイメージですが、この言葉からは何とも言えない柔らか…

「Benoit営業再開」のご案内です。

花にそめし 心をやがて うつすとは いはでもふかし 山吹の色 進子(しんし)内親王 桜(サクラ)の名称は、田の神を意味する「サ」と、その神が舞い降りる居座る場「クラ(座)」から成り立つといいます。桜の開花は、稲作の最初の工程である「田起こし」の目安と…

「熊本県天草への旅心地」をお家でお楽しみください。≪後編≫

熊本県天草諸島(以下「天草」と記載)から、Benoitは旬の柑橘を購入していました、そして購入する予定でした。この地域の類稀なる環境は、得も言われぬほど美味なる柑橘が、季節を追うように多くの種類がたわわに実ります。12月から始まる「早生みかん」を先…

「熊本県天草への旅心地」をお家でお楽しみください。≪前編≫

熊本県天草諸島(以下「天草」と記載)から、Benoitは旬の柑橘を購入していました、そして購入する予定でした。この地域の類稀なる環境は、得も言われぬほど美味なる柑橘が、季節を追うように多くの種類がたわわに実ります。12月から始まる「早生みかん」を先…

「熊本県天草の柑橘」今まさに旬なリ。

ご実家が、農業を生業としている方からメールをいただき、「昨日(4月19日)はお米の種まきでした」と教えていただきました。お父様が苗代(なわしろ/なえしろ)をこしらえて、種籾(たねもみ)を蒔いたようです。きっと、苗の芽吹きを待ちながら、田起こし、畔づ…

完熟キンカン「たまたま」がたまたま教えてくれたこと。

フランスのレストランはどのような組織になっているかということを少しばかり書いてみようと思います。耳慣れた言葉の中に「ソムリエ」や「パティシエ」があり、特にソムリエはそれだけが独り歩きをしている感すらあります。もともとはワインを専門にするサ…

2020年「座れば牡丹」に想うこと

「立てば芍薬(しゃくやく) 座れば牡丹(ぼたん) 歩く姿は百合(ゆり)の花」 この時期になると、八重桜の美しさについつい心奪われ、忘れがちなのがボタンの花です。日本人は桜に、中国では牡丹に想いを馳せるよう。「百花の王」と称され、唐代の詩人である王叡…

2020年4月Benoit「臨時休業」のご報告です。

昨今の感染者数の増加に、いまだ収束の兆しが見えておりません。そこで、今週はランチのみの営業を予定しておりましたが、未曾有の「新型コロナウイルス」感染拡大防止のため、以下の予定で営業自粛をさせていただきますことを、ご報告させていただきます。 …

Benoit特選チーズ「エポワス」のご案内です。

これは、Benoitで新年1月4日と5日の両日にご用意いたしました、フランスでの新年恒例の焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」です。下の画像はオーブンに入る前の「ガレット・デ・ロワ」… ではありません。今回ご紹介する逸品はフランスウォッシュタイプの代表格と…

2020年 ウイルス災禍克服へ「西行の想いと釈尊の教え」 に思うこと

憂き世には とどめおかじと 春風の 散らすは花を 惜しむなりけり 西行 人生は苦そのもの「苦諦(くたい)」である、と釈尊は弟子に語りました。「諦」は「あきらめる」ではなく、仏教の観点からは、「真理を見極めること」を意味します。厭世の想いから「人生…

2020年4月Benoit東京「営業自粛」のご案内です。

未曾有の「新型コロナウイルス災禍」に対し、日本政府より「緊急事態宣言」が発せられました。そして、東京都より「緊急事態措置」が施行されることになります。これらの行動指針を鑑み、Benoitの営業日および時間の変更を実施させていただきます。 すでに、…

2020年「桜の花」に想うこと

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) 世の中に、まったく桜がなくなれば、いつ花開くのか待ち焦がれたり、風が花を散らさないかと気を揉んだり、散れば散ったで惜しんだりと、心を煩(わずら)わせることも…

2020年4月Benoit「週末の営業自粛」のご案内です。

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) 世の中に、まったく桜がなくなれば、いつ花開くのか待ち焦がれたり、風が花を散らさないかと気を揉んだり、散れば散ったで惜しんだりと、心を煩(わずら)わせることも…

Benoit「三月尽特別プランと特選料理」のご案内です。

三寒四温とはよくいったものですが、今年の寒暖差の大きさは、尋常ならざる気がいたします。数日の間隔で寒暖が交互にというよりも、真冬と晩春が交互に訪れているようです。3月14日は、都内はまさに「ホワイトデー」の様相でした。積もることはありませんで…

「式子内親王と藤原定家の梅の歌」に想うこと

「式子内親王と藤原定家の梅の歌」について、つれづれなるままに書てみました。 季節の話題に「梅の花」を選び、ご紹介したのが3月12日のこと。これほどの荒れた天候であれば、桜の開花も遅れるのではないかと、高を括(くく)っていた自分は、桜が花開いたと…

Benoitお勧め料理「フランスの地方伝統料理≪カスレ≫」のご案内です。

南フランスProvence(プロヴァンス)地方の左隣に位置している、Languedoc(ラングドック)地方。 彼の地を代表する伝統料理といえば、異論の余地なくCassoulet(カスレ)です。簡単に言ってしまうと、お肉いろいろを白インゲン豆とともに煮込んでいった料理。では…

Benoitの「新型コロナウイルス対策」について

ながめつる けふは昔に なりぬとも 軒端の梅は われをわするな 式子内親王 新古今和歌集より 後白河天皇の第三皇女、平安時代後期の激動を生き抜いた式子(しきし)内親王。京都の皇居を中心に、うごめく権謀術数の数々。病弱でありながら、斎院(さいいん)とし…

古典「平家物語」を少しばかり

めづらしや 垣ねにうゑし すはえぎの 立ち枝に咲ける 梅の初花 源仲正(なかまさ)詠 梅の樹は、主幹となる、太い本体となる幹から梢(こずえ)と呼ばれる細い枝を垂直に天を目指すかのように多く伸ばします。それも思いのほか多く。そのため、剪定をしなければ…

Benoit特選チーズ「クロミエ」のご紹介です。

今回ご紹介するチーズは、「Coulommiers(クロミエ)」と名付けられた逸品です。さて、下の画像の中に写っているのですが、どのチーズでしょうか? このチーズの出生は、フランスの首都パリがあるイル=ド=フランス地域圏です。この圏内にセーヌ=エ=マルヌ県が…

Benoit特選食材「アスパラガス≪さぬきのめざめ≫」のご案内です。

Benoitの春は「讃岐から目覚める」 春を代表する野菜の筆頭に上がるのが、グリーンアスパラガスではないでしょうか。多々ある野菜の中で、料理の主役を担うことのできる唯一無二の存在です。Benoitに届けられるアスパラガスは、香川県を代表する品種「さぬき…

「山内鮮魚店さん物語」のご案内です。

素人なために右往左往と失敗を繰り返しながら、日本各地に眠る「特選食材」探しを始めて5年ほどになるでしょうか。タッチパネルに触れることで発注が終了する昨今の時代にあり、アナログですが必ず「人との出会い」があり、これが特選食材を導いてきたのだと…

Benoit「余寒特別プラン」と「山内鮮魚店物語「」のご案内です。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな 菅原道真 菅原道真が藤原氏との権力闘争の末に敗れ、太宰府に左遷されるときに詠った、あまりにも有名な歌です。栄枯盛衰は世の常とはいえ、道真の恨みつらみはいかほどのことか。彼の没後、…