kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

「熊本県天草の柑橘」今まさに旬なリ。

ご実家が、農業を生業としている方からメールをいただき、「昨日(4月19日)はお米の種まきでした」と教えていただきました。お父様が苗代(なわしろ/なえしろ)をこしらえて、種籾(たねもみ)を蒔いたようです。きっと、苗の芽吹きを待ちながら、田起こし、畔づ…

完熟キンカン「たまたま」がたまたま教えてくれたこと。

フランスのレストランはどのような組織になっているかということを少しばかり書いてみようと思います。耳慣れた言葉の中に「ソムリエ」や「パティシエ」があり、特にソムリエはそれだけが独り歩きをしている感すらあります。もともとはワインを専門にするサ…

2020年「座れば牡丹」に想うこと

「立てば芍薬(しゃくやく) 座れば牡丹(ぼたん) 歩く姿は百合(ゆり)の花」 この時期になると、八重桜の美しさについつい心奪われ、忘れがちなのがボタンの花です。日本人は桜に、中国では牡丹に想いを馳せるよう。「百花の王」と称され、唐代の詩人である王叡…

2020年4月Benoit「臨時休業」のご報告です。

昨今の感染者数の増加に、いまだ収束の兆しが見えておりません。そこで、今週はランチのみの営業を予定しておりましたが、未曾有の「新型コロナウイルス」感染拡大防止のため、以下の予定で営業自粛をさせていただきますことを、ご報告させていただきます。 …

Benoit特選チーズ「エポワス」のご案内です。

これは、Benoitで新年1月4日と5日の両日にご用意いたしました、フランスでの新年恒例の焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」です。下の画像はオーブンに入る前の「ガレット・デ・ロワ」… ではありません。今回ご紹介する逸品はフランスウォッシュタイプの代表格と…

2020年 ウイルス災禍克服へ「西行の想いと釈尊の教え」 に思うこと

憂き世には とどめおかじと 春風の 散らすは花を 惜しむなりけり 西行 人生は苦そのもの「苦諦(くたい)」である、と釈尊は弟子に語りました。「諦」は「あきらめる」ではなく、仏教の観点からは、「真理を見極めること」を意味します。厭世の想いから「人生…

2020年4月Benoit東京「営業自粛」のご案内です。

未曾有の「新型コロナウイルス災禍」に対し、日本政府より「緊急事態宣言」が発せられました。そして、東京都より「緊急事態措置」が施行されることになります。これらの行動指針を鑑み、Benoitの営業日および時間の変更を実施させていただきます。 すでに、…

2020年「桜の花」に想うこと

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) 世の中に、まったく桜がなくなれば、いつ花開くのか待ち焦がれたり、風が花を散らさないかと気を揉んだり、散れば散ったで惜しんだりと、心を煩(わずら)わせることも…

2020年4月Benoit「週末の営業自粛」のご案内です。

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平(ありわらのなりひら) 世の中に、まったく桜がなくなれば、いつ花開くのか待ち焦がれたり、風が花を散らさないかと気を揉んだり、散れば散ったで惜しんだりと、心を煩(わずら)わせることも…

Benoit「三月尽特別プランと特選料理」のご案内です。

三寒四温とはよくいったものですが、今年の寒暖差の大きさは、尋常ならざる気がいたします。数日の間隔で寒暖が交互にというよりも、真冬と晩春が交互に訪れているようです。3月14日は、都内はまさに「ホワイトデー」の様相でした。積もることはありませんで…

「式子内親王と藤原定家の梅の歌」に想うこと

「式子内親王と藤原定家の梅の歌」について、つれづれなるままに書てみました。 季節の話題に「梅の花」を選び、ご紹介したのが3月12日のこと。これほどの荒れた天候であれば、桜の開花も遅れるのではないかと、高を括(くく)っていた自分は、桜が花開いたと…

Benoitお勧め料理「フランスの地方伝統料理≪カスレ≫」のご案内です。

南フランスProvence(プロヴァンス)地方の左隣に位置している、Languedoc(ラングドック)地方。 彼の地を代表する伝統料理といえば、異論の余地なくCassoulet(カスレ)です。簡単に言ってしまうと、お肉いろいろを白インゲン豆とともに煮込んでいった料理。では…

Benoitの「新型コロナウイルス対策」について

ながめつる けふは昔に なりぬとも 軒端の梅は われをわするな 式子内親王 新古今和歌集より 後白河天皇の第三皇女、平安時代後期の激動を生き抜いた式子(しきし)内親王。京都の皇居を中心に、うごめく権謀術数の数々。病弱でありながら、斎院(さいいん)とし…

古典「平家物語」を少しばかり

めづらしや 垣ねにうゑし すはえぎの 立ち枝に咲ける 梅の初花 源仲正(なかまさ)詠 梅の樹は、主幹となる、太い本体となる幹から梢(こずえ)と呼ばれる細い枝を垂直に天を目指すかのように多く伸ばします。それも思いのほか多く。そのため、剪定をしなければ…

Benoit特選チーズ「クロミエ」のご紹介です。

今回ご紹介するチーズは、「Coulommiers(クロミエ)」と名付けられた逸品です。さて、下の画像の中に写っているのですが、どのチーズでしょうか? このチーズの出生は、フランスの首都パリがあるイル=ド=フランス地域圏です。この圏内にセーヌ=エ=マルヌ県が…

Benoit特選食材「アスパラガス≪さぬきのめざめ≫」のご案内です。

Benoitの春は「讃岐から目覚める」 春を代表する野菜の筆頭に上がるのが、グリーンアスパラガスではないでしょうか。多々ある野菜の中で、料理の主役を担うことのできる唯一無二の存在です。Benoitに届けられるアスパラガスは、香川県を代表する品種「さぬき…

「山内鮮魚店さん物語」のご案内です。

素人なために右往左往と失敗を繰り返しながら、日本各地に眠る「特選食材」探しを始めて5年ほどになるでしょうか。タッチパネルに触れることで発注が終了する昨今の時代にあり、アナログですが必ず「人との出会い」があり、これが特選食材を導いてきたのだと…

Benoit「余寒特別プラン」と「山内鮮魚店物語「」のご案内です。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな 菅原道真 菅原道真が藤原氏との権力闘争の末に敗れ、太宰府に左遷されるときに詠った、あまりにも有名な歌です。栄枯盛衰は世の常とはいえ、道真の恨みつらみはいかほどのことか。彼の没後、…

Benoitお勧めのチーズ「アイリッシュ・ポーター」のご案内です。

今回ご紹介する逸品は「Irish Porter(アイリッシュ・ポーター)」です。 アイルランドの南西部、マンスター地方リムリック州で作られているチーズ。特徴的なのは、断面の大理石模様です。 これはイギリスを代表するチーズ「ウエスト・カントリー・ファームハ…

Benoit魚料理「ホウボウのオーブン焼き」のご紹介です。

「ホウボウ」 気品ある優雅な姿で砂地を這うようにゆっくりと泳いでいる、水族館でもお馴染みの魚。大きな胸ビレの腹面には、なにやら脚らしきものが6本のびており、器用に砂地を歩くかのように、エサを探している。方々(ほうぼう)さまよい歩くようにおよぐ…

Benoitお勧めのチーズ「ロックフォール」のご案内です。

今回ご紹介する逸品はフランスのチーズ、「Roquefort(ロックフォール)」です。 こう切り出した後、あまりあるほどに詳細を書いてくれたのは、Benoit随一のチーズ博士の小林です。この若さながら、チーズプロフェッショナル協会が認定する狭き門を見事に突…

Benoit「余寒特別プラン」のご案内です。

暦の上では、2月3日が「寒の明け」、翌4日には「立春」を迎え、春が始まりました。今期は、「寒中」でありながら肌身で暖冬を感じていたために、暦の春を受け入れやすかったのではないでしょうか。 しかし、古人はこの時期を「三寒四温」であると、我々に注…

Benoit「2020年1月の特選プランとお勧め料理」のご案内です。

田鶴(たづ)のすむ 沢べの蘆(あし)の したね溶け みぎは萌えいづる 春は来にけり 大中臣能宣(おおなかとみよしのぶ) 詠者は平安時代中期に活躍していた歌人。彼が、ある年の祝賀の屏風に添えた歌だといいます。沢のほとりに枯れた姿を残す蘆の群生。その株元…

「2020年新春のご挨拶」Benoit北平

田鶴(たづ)のすむ 沢べの蘆(あし)の したね溶け みぎは萌えいづる 春は来にけり 大中臣能宣(おおなかとみよしのぶ) 詠者は平安時代中期に活躍していた歌人。彼が、ある年の祝賀の屏風に添えた歌だといいます。沢のほとりに枯れた姿を残す蘆の群生。その株元…

「寒中お見舞い」と「新春特別プラン&シャンパーニュ」のご案内です。

寒中お見舞い申し上げます。 初春のご挨拶が遅くなり申し訳ありません。旧年中は並々ならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。本年は皆様のご期待にお応えできるよう、さらに口上を磨き、「観梅の心、観桜の目」を座右の銘とし日々研鑽に励みます。…

2020年 干支「庚子(かのえね)」のお話です。

今年の干支は「庚子(かのえね)」です。 古の賢人は、毎年の世相を分析し、時代時代を表現する漢字一文字をあて、後世に伝えようとしました。その英知の結晶が「干支」です。甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)…と続く「十干(じっかん)」と、馴染みの子(ね)・丑(う…

2020年 干支「子(ねずみ)」のお話です。

今年の干支のイメージ動物は、「カピバラ」にいたしました。※自分が動物を画像でご紹介すると、職業柄「食材」と思われがちなのですが、間違いなく食材ではありません。 2020年は、子(ねずみ)年です。お釈迦様への新年の挨拶に赴いた動物たちの順番が十二支…

令和元年「年末のご挨拶」 Benoit北平

令和元年、皆様より並々ならご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。本年「己亥(つちのとい)」は、時世の勢いが人世を後押しする力強い年だったような気がいたします。人世もまた成熟の極みに達したことで、時世の波をとらえた皆様は、今までの努力が人世…

Benoit特選情報「12月のダイジェスト版」のご案内です。

「雑木林(ぞうきばやし)」とは、落葉広葉樹で構成された人が作り上げた林のことです。整備された庭園とは違い、樹は薪(まき)や炭としての原材料となり、落ち葉は農産物の肥料として堆肥へと活用されるばかりか、降り積もることで、豊かな土壌を形成すること…

Benoit特選情報「十一月尽」のご案内です。

神無月 ふりみふらずみ 定めなき 時雨ぞ冬の はじめなりけり よみ人しらず 「後撰集」より 「時雨」とは、初冬にかけてパラパラと降ったり止んだりする通り雨のこと。分かったようで分からない、これが正直な意見だと思います。それもそのはず、厳密に時雨と…