kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2023年8月9月Benoit 「山岳都市グルノーブルの伝統料理で、なぜエイなのか?」

Aile de raie à la grenobloise, blettes juste tombés フランス産エイひれのムニエル グルノーブル風 不断草のソテー ※ランチとディナーのプリ・フィックスメニュー、主菜として+1,500円でお選びいただけます。 2023年8月9月と月をまたぎ、ランチ・ディナー…

2023年8月9月Benoit 「エイヒレのムニエル グルノーブル風…いったいどんな料理?」

雄大な大海原を、まるで自らの優雅な時を謳歌するかのようにゆったりと羽ばたくかのように泳ぐマンタの姿は、海の中だからという理由以外にも、魅せられた者に得も言われぬ涼しさを与えるものです。このマンタ、正式名称は「オニイトマキエイ」といい、その…

2023年8月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない8月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 5日(…

2023年7月Benoit 「ブランド仔羊は名ばかりではなかった…知ってしまうともう戻れない!」

「品質と特徴が、特殊な地理的環境に起因する」という大原則のもとに、EU加盟国で批准されているのがAOP(原産地呼称保護)。この厳格な基準よりも少しだけゆるくしたものがIGP(Identification Géographique Protégée / 地理的表示保護)というもので、「生産地…

2023年7月Benoit 「剣先イカ、シロイカ、アカイカ、皆様いかが? 」

関門海峡を横切るように架かる瀬戸大橋。その山口県側の下関沿岸、橋のたもとから少し西側へ向かった先に、唐戸市場が開けています。そこでは、毎日のように近海で水揚げされた旬の魚介類が競り落とされ、地方に送られるばかりではなく、その場でも購入する…

2023年7月Benoit 「イサキがBenoitへ夏を告げに来た!」

東北地方以南の海藻生い茂る岩礁域を棲み処にしているイサキ。淡白な味わいの白身で、塩焼きで食べるというイメージをお持ちの方も多いと思います。しかし、旬の名産地のイサキともなると、この固定観念が覆ります。対馬海流や豊後水道でもまれにもまれ、豊…

2023年7月Benoit 「Benoit東京で確固たる地位を得た夏食材…マダコ!」

「タコの産地といえば?」という問いに、真っ先に思い浮かぶのが兵庫県の明石(あかし)ではないでしょうか。高品質なうえに、水揚げ量が日本一を誇ります。これほどのタコ銘産地でありながら、存亡の危機に晒された時がありました。今から50年以上も前のこと…

2023年7月Benoit「プロヴァンス地方の夏を代表する料理「ラタトゥイユ」が前菜です!」

夏野菜を代表するナス、ズッキーニ、パプリカをトマトで煮込んでいったプロヴァンス伝統料理です。家でも作りやすいこともあり、馴染みの料理でえはないでしょうか。とはいえ、ご家庭と同じでは「プロの調理人」ではないわけで、Benoitのプリ・フィックスメ…