kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2023年4月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

 私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない4月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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 上記日程以外は、Benoitを優雅に駆け回る所存です。自分への返信でのご予約はもちろん、BenoitのHPや、他ネットでのご予約の際に、コメントの箇所に「北平」と記載いただけましたら、自慢の料理の数々を語りに伺わせていただきます。自分が不在の日でも、お楽しみいただけるよう万全の準備をさせていただきます。何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくご連絡ください。

 「一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

www.benoit-tokyo.com

2023年3月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

 私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない3月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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 上記日程以外は、Benoitを優雅に駆け回る所存です。自分への返信でのご予約はもちろん、BenoitのHPや、他ネットでのご予約の際に、コメントの箇所に「北平」と記載いただけましたら、自慢の料理の数々を語りに伺わせていただきます。自分が不在の日でも、お楽しみいただけるよう万全の準備をさせていただきます。何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくご連絡ください。

 「一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

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2023年3月 Benoitミュージックディナー「フレンチでタンゴ」のご案内 ~前編~

 人間の歴史を紐解いてみても、言葉という意思疎通のできるツールが無くとも、リズムを奏で、踊ることで神々と語り、感謝の気持ちを伝え、未来を占ってもらおう、もしくは導いてもらおうとしていることがわかります。力強くもリズミカルな太鼓の音に高ぶる気持ち、激しい舞を躍ることで神と一体化する儀式。神々への畏怖・畏敬の念から、愛情表現へと変わってゆくことは自然の流れであったはずです。そして、人々が切磋琢磨することで、至上の高みへ達した時、我々を魅了して止まない芸術となる。その一つが、「アルゼンチンタンゴ」なのでしょう。

フレンチでタンゴ

 こう銘打って始めたBenoitのタンゴイベントが、当初は「なぜ?」と疑問が多かったことは事実です。しかし、コロナ禍によって空白の3年間を挟みながら、今10回目を皆様にご案内できるということは、フランス本部の承認を得ることができたということです。どうして?この疑問はこのご案内の末尾に綴ってみました。それよりも、こうも継続して開催できたということは、皆様のご期待にお応えできるパフォーマンスを実現できたことを物語っています。そう、皆様には音楽と舞の共演を、お食事も含め、五感を通してBenoitでお楽しみいただこうと思います。

 今宵、皆様をアルゼンチンタンゴの世界へと誘(いざな)います…

Benoitミュージックディナー アルゼンチンタンゴ

日時:202337()8() 18:00より受付開始 18:30開演

料金:ダンススペース周辺のお席をS席、少し離れたA席をご用意させていただきます。

S席24,000

A席19,000

ともに、表示価格はパフォーマンス・ワイン・お食事代・サービス料/税込です。

 

ダンサー:クリスティアン&ナオ

ピアノ:サッコ香織

バンドネオン川波幸恵

ヴァイオリン:専光秀紀

※昨今の不安定な環境下のため、開催日や出演者が変更になる可能性がございます。

 

 当夜は18:30より、食前酒を楽しみながら第1部(約30分)ほどお楽しみいただきます。そして、その余韻に浸りながらBenoitのお食事がスタート。デザートまで提供終了後に、第2部(約40分)を始めます。パフォーマンスとお食事をきっちり分けることで、どちらも十分にお楽しみいただけます。

 質問などございましたら、何気兼ねなくお問い合わせ、もしくは返信をお願いいたします。席数に限りがございます。ご予約はこのメールへの返信、もしくはBenoit(03-6419-4181)にご連絡いただけると幸いです。

 

 今回のダンスペアは、堤崎尚子さんとCristian Andrés Lópezさんです。2008年よりクリスティアン&ナオとして本格的に活動を開始し、翌年には世界選手権サロン・ステージ両部門でのファイナリストにまで上り詰める。さらにここから2012年まで4年連続、両部門ファイナリストという快挙を成し遂げるのです。

 情熱的・官能的でアクロバティックな踊りがタンゴダンスを思ってしまうのですが、彼らの舞を目の当たりにすることで、このようなタンゴのイメージが瓦解するのは必須。タンゴダンスの原点は「abrazo(抱擁)の舞」、彼らは我々に「パートナーと共に歩む」ことの大切さを伝えようとしている。

 しなやかながら機敏に流れ、一糸乱れぬ見事なステップの織りなす彼らの華麗なるダンス…感情のぶつけ合いや、挑戦的な行為を全て削ぎ、パートナーの優しさを感じることで、共鳴する感情を表現する。水の流れのように…清流のごとく美しくも繊細にしなやかに。さらに、緩急を織り交ぜながら…そうかと思えば、時の流れとともに大きな川へと変わり、緩やかながらも随所に見せる力強さ。そして母なる海へと導かれ、全てがまとめあげられ、見るものに感動と安堵感を与える。これが彼らの表現する舞です。

 飛ぶ跳ねる投げるなどのアクロバティックなものは、華やかに感動を思えるものですが、一見で十分です。彼らのダンスは「魅せる」ものであり、見とれるほどに美しい。登場の度に雰囲気を変え、飽きさせることはありません。だからこそ、アルゼンチン、ブエノスアイレスの有名なタンゲリア「Rojo Tango」のレギュラーダンサーとして活躍できていたのでしょう。

 本場の素晴らしさを体感していただきたく、タンゴの音を担っていただくのは、アルゼンチンタンゴバンド。Benoit開催の初回から、毎回趣向をこらした内容で皆様にタンゴミュージックを披露してくれるバンドを率いるのが、Sacco香織さんです。アルゼンチンでの経験はもちろん、日本で活躍するものの、さらなる高みを目指し、活動拠点をイタリアに移しました。そう、今回は彼女の来日を調整していただき、実現できたことなのです。

 そして、タンゴ独特の音色を奏でるバンドネオンは、2015年アメリカで行われたバンドネオン奏者世界一の栄誉に輝いた川波幸恵さん。悪魔の楽器と評されているバンドネオンを操り奏でる、世界が認めた彼女の音色は必聴です。そして、華やかなふくらみを与えるヴァイオリンは、専光秀紀さん。馴染みの楽器でありながら、タンゴ独特の奏法により音色は、ところどころで深い味わいを残します。

 今回のタンゴトリオについては、「≪フレンチでタンゴ≫のご案内~後編~」でご紹介させていただきます。こちらへのご案内は、以下の余談の後にご案内させていただきます。なぜ?アルゼンチンタンゴをフレンチのBenoitで開催できたのか。意外に知られていない歴史がそこにはありました…

 

余談ながら、Benoitのタンゴイベントは、同スタッフ河野のこの一言から始まりました。

アルゼンチンタンゴに興味はありませんか?」

 「人前で歌うな」という家訓があるほど、タンゴに限らず音楽に関して、自分はまったくといっていいほどに無知であるといってもいい。しかし、彼女の熱意と自分がイベント好きの性分だからなのか、Benoitでの開催に挑みます。しかし…

 Benoitの華やかな内装の中で、タンゴのメロディーが奏でられダンサーが舞うことを想うと、皆様の感動を得ることには確信がある。しかし、Benoitという名前を冠しているだけに、料理はもちろん、何かイベントごともフランス本部の許可が必要です。タンゴはアルゼンチンを代表する音楽文化だけに、フランスからの承認を得ることができるのか?という不安が拭えませんでした。そう、皆様もフランス料理店でアルゼンチンタンゴ?という疑問を抱いたかと思います。

 そのような悩みを、営業中に笑いながら吐露していた日々が続く中で、一筋の光明が差すことになるのです。Benoitでお会いすることができて、ゆうに12年は経つでしょうか、そのフランス人紳士が自分に教えてくれたのです。「違う違う!フランスとアルゼンチンタンゴは関係深いのだよ!」と。

 かつて、アルゼンチンが軍事政権であった時代、多くの芸能者が迫害から逃れるかのように国を追われます。その彼らが向かう先のひとつが、フランスのパリでした。フランスは、自国の文化に大いなる自信がるからこそ、寛容なのでしょう。パリの人々は、彼らを受け入れ、彼らの才を楽しむように活動を支援してゆくのです。

 そして、アルゼンチンの軍事政権が倒れることで母国へ戻ることができるようになります。彼らの芸能は、フランスで継続していたからこそ、その才が錆びることなく、さらに磨きがかかったかのような輝きをはなっていた。軍事政権で疲弊していた人々に希望と夢を与えることができ、アルゼンチンタンゴの隆興を迎えることになります。

 バンドネオン奏者であり、名作曲家とし名声を博している、アストル・ピアソラも、フランスで開眼したひとりです。彼はアルゼンチン生まれですが、両親の仕事の関係でニューヨークで幼少期を過ごします。父親がタンゴ好きということが功を奏して、馴染みにある音楽がタンゴ。そして7歳の誕生日にバンドネオンをプレゼントされます。母国アルゼンチンに戻った彼は色々なオーケストラでバンドネオン奏者として頭角を現します。

 しかし、彼は古いスタイルのアルゼンチンタンゴに馴染めず、独自のスタイルを追求すべくフランスへ。クラシックの作曲を勉強したく渡仏したピアソラですが、どうもしっくりこない。ナディア・ブーランジェ先生から、「本来の自分の演奏してみなさい」と言われ、タンゴを披露した所…「これがあなたの音楽よ」と喝破されるのです。それから彼は彼独特のタンゴをどんどん作曲していくことになります。

 当時、ピアソラの楽曲はアルゼンチンには受け入れられず、「タンゴの異端者」とまで酷評されます。しかし、時代とともに評価が変わり、いまでは偉大なタンゴの作曲家に名を連ねています。この彼の才能を見出し、後押ししたのが、そうフランスだったのです。

 

 アルゼンチンタンゴをフランス料理店のBenoitで開催できた理由が、少しばかりお分かりいただけたのではないでしょうか。後付けのような話ですが、この事実を知ることで胸を張ってフランス本部へ提案し、二言返事で承認を得ることができたのです。そして、「フレンチカンカンは?」と提案されたのですが…「Mmmm~」さすがにBenoitではないですかね。

 さあ、「フレンチでタンゴ~後編~」では、アルゼンチンタンゴの真髄ともいえる「音」を担うタンゴバンドをご紹介させていただきます。各々のプロフィールも綴っております。お時間のある時に、以下のURLよりご訪問いただけると幸いです。

kitahira.hatenablog.com

 

 最後まで読んでいいただき、誠にありがとうございます。

 「一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

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2023年3月 Benoitミュージックディナー「フレンチでタンゴ」のご案内 ~後編~

Benoitミュージックディナー アルゼンチンタンゴ

日時:202337()8() 18:00より受付開始 18:30開演

料金:ダンススペース周辺のお席をS席、少し離れたA席をご用意させていただきます。

S席24,000

A席19,000

ともに、表示価格はパフォーマンス・ワイン・お食事代・サービス料/税込です。

 

ダンサー:クリスティアン&ナオ

ピアノ:サッコ香織

バンドネオン川波幸恵

ヴァイオリン:専光秀紀

※昨今の不安定な環境下のため、開催日や出演者が変更になる可能性がございます。

 

 当夜は18:30より、食前酒を楽しみながら第1部(約30分)ほどお楽しみいただきます。そして、その余韻に浸りながらBenoitのお食事がスタート。デザートまで提供終了後に、第2部(約40分)を始めます。パフォーマンスとお食事をきっちり分けることで、どちらも十分にお楽しみいただけます。

質問などございましたら、何気兼ねなくお問い合わせ、もしくは返信をお願いいたします。席数に限りがございます。ご予約は北平へのメール(kitahira@benoit.co.jp)への返信、もしくはBenoit(03-6419-4181)にご連絡いただけると幸いです。

 

 今回は、本場の素晴らしさを体感していただきたく、アルゼンチンタンゴの真髄ともいえる「音」を担うタンゴバンドをご紹介させていただきます。

 タンゴ独特の楽器と言えば、間違いないく「バンドネオン」でしょう。2つの本体と、それらを蛇腹折りのようなもので繋いでいる、一見ではアコーディオンのようですが、似て非なるもの。アコーディオンのように左右に広げ押し戻すように空気を吹き込むことで音を奏でるのです。しかし!この押し広げる戻す時で、同じ鍵盤を押していても音が違うのです。なんという楽器をこしらえたのか!これが「悪魔の楽器」と評されている理由なのです。

 これほどの難解な楽器を、ものの見事なまでに使いこなすのが、川波幸恵さんです。2015年アメリカで行われたバンドネオン奏者世界一の栄誉に輝いた実力の持ち主であり、テレビ出演や地方公演などのひっぱりだこの人気者。難解なバンドネオンが、いまなお健在であるということは、この楽器でしか再現できない音色があるからに他なりません。電子音のような軽い音ではない、彼女が奏でる世界が認めた音色は必聴です。

 そして、華やかなふくらみを与えるヴァイオリンは、専光秀紀さん。馴染みの楽器でありながら、タンゴ独特の奏法により音色は、ところどころで深い味わいを残します。弦を指で弾く?弓で弦をこする?文字としてどう表現したものか悩む自分がいます。

先人たちが、切磋琢磨して築き上げてきたクラシック音楽のヴァイオリン技術。しかし、楽器の使用方法という固定概念を払拭し、その楽器の特性を識ることで、さらなる音色を奏でるようになる。その一派を極めていったのがタンゴミュージックなのでしょう。専光さんのヴァイオリンによって、我々はその片鱗を識ることになるのです。

 いかに腕の立つ奏者がそろっていても、皆が勝手気ままに演奏するのでは、人々に感動を与えることができません。そう、オーケストラでは指揮者が奏でられる音に息吹を吹き込むと言っても過言ではないと思います。室内楽のように少人数での編成の場合には、指揮者を立てず奏者の誰かがその役を担うものです。

 今回で10回目を迎えるBenoit「フレンチでタンゴ」で、この大役を担っていただけるのが、ピアニストのSacco香織さんです。選曲に始まり、ダンサーや他の演奏者との打ち合わせ、ストーリーを組み立ててゆきます。さらに、当日の進行までをもこなす。Benoitで開催している「フレンチでタンゴ」では、ほぼすべてにおいて彼女にお願いしているのです。

 初めてお会いした時は、ちゃきちゃきとした大阪っ子の快活な印象をもったものです。しかし、ピアノの前に腰掛け、譜面を開いてからは、雰囲気が豹変するのです。毎回のように、他の奏者との最終調整をBenoitで開宴直前に行います。音合わせ途中で手を止め、言葉を交わしながら譜面台に何かを記入してゆく…素人の自分は、彼女たちの世界に土足で踏み込んではいけないと思っています。だから、「何を書いているのか」質問することはしません。いや、聞いてはいけないと思っています。

 思うに、Saccoさんは譜面を開いた時に、音符の羅列に作曲家の思いを読み取っているのだ。そして、どのように自分は作曲家に応えてゆけばよいのか、自問自答を繰り返しているのではないか。他の奏者も同じ思いのはず。各々が奏でた旋律を、作曲家の思いを加味しながら紡(つむ)いでゆくのではないか。タンゴの曲は、今まで練習も含め幾度となく奏でてきたはずで、譜面を見なくとも演奏できるはずです。しかし、譜面を広げそこへ何かを記入してゆく姿を目にする…

 奏者が大勢いるオーケストラでは、指揮者の思いをそれぞれのパートが応えることによって壮大な世界を我々に聴かせてくれます。これが、指揮者のいない室内楽となると指揮者の代わりが必要になる。それをSaccoさんが担う…今回は、各パート一人の編成であり、各々が経験豊かなメンバーだけに、同じ譜面であってもそれぞれの曲に対する世界観が違っているはず。

 もしかしたら…メンバーが集うその時に、Saccoさんはそれぞれの想い描く景色を理解し、紡いでいっているのではないか。その際に違和感がない曲想となるよう、譜面にメモを取っているのではないでないか。何度も練習したであろう、見慣れた譜面に。メンバーの個性を生かしながら編曲することで、一期一会ともいえる楽曲が生まれ、その曲が我々を楽しませてくれる。まさに、正真正銘の楽曲と出会えることになるのです。

 Benoitで10回目を迎える「フレンチでタンゴ」のうち、8回を彼女にタンゴバンドを率いていただきました。ただ調和を求めるのであれば、Benoitでここまでタンゴイベントを継続できることはなかったでしょう。各々の個性を理解し、相乗効果を生むかのように編曲しているからこそ、我々に感動を与えてくれたのです。ん?過去2回はどうして彼女ではなかったの?と疑問を覚えたのではないでしょうか。そう、彼女はヨーロッパにいた!

 Saccoさんは、活動拠点をイタリア、そしてスペインへと移しているのです。昨年秋に、イタリアのミラノ近郊で行われたコンサートが上の画像です。ヨーロッパへ赴いた最初の地がイタリアだったこともあり、以前活動していたイタリア人メンバーとの演奏もようです。そして、下の画像は、スペインに住んでいるアルゼンチン人の友人の声かけで集まったメンバーでのタンゴショーです。「バレンシア近郊にすむアルゼンチン人がたくさん集まった中でのでした。スペインには本当にたくさんのアルゼンチン人が住んでいて、タンゴの歌が始まると一緒に口ずさむ方も多く、そこにいた皆さんが一つになった、心温まるコンサートでした。翌日がワールドカップ勝戦ということもあり、みんな燃えていました!」と、(笑)マークとともにメッセージが届きました。。

 送っていただいた画像を見て感じたことは、持ち歩けない楽器だけに、日本はもちろん海外でも、グランドピアノがある会場は少ないということです。Benoitでも、最初の開催は電子ピアノでした。そして、「電子ピアノではだめだ…」と自分が反省することになります。力強くもあり、繊細でもある、彼女の指が鍵盤をたたくことで奏でる音色は、電子音で表現はできない。Benoitに入れることのできる大きさでいい、グランドピアノを用意しなければならないと決意した時でもありました。

 今回もBenoitにグランドピアノを導入します。Saccoさんのピアノの音色で導くかのように、川波さんのバンドネオンと専光さんのヴァイオリンが奏でられ、クリスティアン&ナオペアが舞うことで、我々をタンゴの魅力あふれる世界へと誘(いざ)います。Benoitでの二夜限りのタンゴの物語…皆様、思う存分お楽しみください。

 

メンバープロフィール

クリスティアン&ナオ -タンゴダンサー- 】

堤崎尚子

Cristian Andres Lopez 

 2008年よりペアとして本格的に活動を開始。2009年〜2012年の4年連続で、世界選手権サロン・ステージ両部門ファイナリストという快挙。2013年より再び東京を拠点に活動し、2015年6月に南青山にタンゴサロン ブエノスアイレスをオープンする。最近では元宝塚のトップスター達が出演するミュージカルやコンサートに出演、コレオグラファーとしても活躍している。

<主な受賞歴 2008年 Japan Openタンゴダンス選手権サロン部門ステージ部門

共に準優勝/2009年アルゼンチンタンゴ世界選手権アジア大会サロン部門優勝/

世界選手権ステージ部門3位

2010年世界選手権サロン・ステージ両部門3位/

2012年メトロポリターノMILONGUEROS DEL MUNDO 優勝>

 

【Sacco香織 -ピアノ- 】

 ヌエボタンゴをピアソラのピアニストだったPablo Zieglerに師事。単身でアルゼンチンに渡り、ブエノスアイレス市立オーケストラ団員、指導者としても評価の高いHernan Possettiに師事。現地でファーストアルバム“Tango de Buenos Aires”を録音、リリース。その後数回渡亜し、多数コンサートを行う。イタリア在住中は巨匠ダンサーMiguel ZottoやRoberto Herreraと数々のステージを共演。イタリアを中心にカタール、フランスなどでも演奏を展開する。現在はスペインに移住しヨーロッパ大陸を中心に日本全国でも活動中。

 

川波幸恵 -バンドネオン- 】

 第一回チェ・バンドネオン国際コンクール第1位、福岡市在住のメンバーで結成されたタンゴ三姉妹+では、2021年ピアソラ国際コンクールアンサンブル部門で第1位。海外での演奏地域は、20箇所を超える。渡辺えりと出会い、舞台「りぼん」に出演。以来、ジャンルや文化の壁を越え(西城秀樹沢田研二笑福亭鶴瓶らと共演)幅広く活動、「題名のない音楽会」などメディアにも多数出演。オリジナル楽曲「じゃばら体操」や折り紙を通して、音楽と笑顔の国際文化交流を行っている。

 

【専光秀紀 -ヴァイオリン- 】

 3歳からヴァイオリンを始める。東京音楽大学卒。クラシックを三本克郎、篠崎功子に師事。大学在学中より、小松亮太オルケスタティピカツアーに参加し音楽活動を開始。タンゴの世界に深く傾倒する。2012年アルゼンチンに渡りアリエル.エスパンドリオ、ガブリエル.リーバスに師事。日本では数の少ないコルネットヴァイオリンも演奏する。現在タンゴ楽団メンターオや、小松真知子タンゴクリスタル等、様々な楽団で演奏中。

 

最後まで読んでいいただき、誠にありがとうございます。

一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

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2023年2月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

 私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない2月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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 上記日程以外は、Benoitを優雅に駆け回る所存です。自分への返信でのご予約はもちろん、BenoitのHPや、他ネットでのご予約の際に、コメントの箇所に「北平」と記載いただけましたら、自慢の料理の数々を語りに伺わせていただきます。自分が不在の日でも、お楽しみいただけるよう万全の準備をさせていただきます。何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくご連絡ください。

 「一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

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2023年1月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

 私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない1月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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 上記日程以外は、Benoitを優雅に駆け回る所存です。自分への返信でのご予約はもちろん、BenoitのHPや、他ネットでのご予約の際に、コメントの箇所に「北平」と記載いただけましたら、自慢の料理の数々を語りに伺わせていただきます。自分が不在の日でも、お楽しみいただけるよう万全の準備をさせていただきます。何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくご連絡ください。

 「一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

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2023年1月 Benoit「寒中お見舞い」と「特選イベント」のご案内 です。

寒中お見舞い申し上げます。

 旧年中は並々ならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。新年を迎え、皆様より賜りましたご温情は徒(あだ)や疎(おろそ)かにせず、倦(う)まず弛(たゆ)まず研鑽の日々に努めます。「観梅の心、観桜の目」を忘れることなく、少しでも皆様のご期待にお応えできるよう、万全の準備をもってお迎えいたします。何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくご連絡ください。皆様が、そして皆様のご家族ご友人の方々が、幸多き年となりますよう、青山の地よりお祈り申し上げます。

 降り注ぐ太陽の陽射しが万物を育て上げ、四季折々の風はその土地土地に味わいをもたせる。その風のもたらした美味しさこそ「風味」であり、我々はここに「口福な食時」を見出します。そして、旬を迎える食材は、人が必要としている栄養に満ちています。そして、人の体は食べたものでできています。「美しい(令)」季節に冬食材が「和」する逸品に出会い、食することで無事息災に日々を過ごしていただきたい。この想いを込め、Benoitのご案内をお送りさせていただきます。

 

2023年はBenoitから始まる…≫

 降り注ぐ太陽の陽射しが万物を育て上げ、四季折々の風はその土地土地に味わいをもたらします。その風がもたらした美味しさこそ「風味」であり、我々はここに「口福」を見出します。そして、旬を迎える食材は、人が必要としている栄養に満ちています。さらに、人の体は食べたものでできています。「美しい(令)」季節に冬食材が「和」する逸品に出会い、Benoitで「口福な食時のひととき」をお過ごしいただきたい。この想いを込め、「新春特別プラン」をご案内させていただきます。

 迎えし2023年は1月1日から4日までお休みをいただき、心機一転15()より、万全の準備をもって皆様をお迎えいたします。何かご要望・疑問な点などございましたら、何気兼ねなく返信ください。

 

新春特別プラン

期間:土日を含めた2022131()まで

ランチ: 前菜x2+メインディッシュ+デザート

6,000円→5,000円(税込/サービス料別)

ディナー: 前菜x2+メインディッシュ+デザート

8,600円→7,500円(税込/サービス料別)

 

 迅速に皆様のご希望にお応えできるよう、専用の予約サイト開設いたしました。以下のURLよりご利用ください。ご希望日のご予約が取れない場合でも、まだお席が残っている可能性もございます。その時は、何気兼ねなく自分へメール(kitahira@benoit.co.jp)返信、もしくBenoitへご連絡(03-6419-4181)ください。ご要望や質問なども、喜んで承ります。

ランチのご予約はこちらから

https://www.tablecheck.com/shops/benoit-tokyo/reserve?menu_items=639a92a94c35a91c73ff9575

ディナーのご予約はこちらから

https://www.tablecheck.com/shops/benoit-tokyo/reserve?menu_items=6129a8e574892f048194df99

 

2023年はBenoitのイベントから始まる…

 「ゆく川の 流れは絶えずして しかも もとの水にあらず~」とは、鴨長明が書き綴った方丈記の冒頭です。

 「時(とき)」は止まることなく流れ続けています。「待て」と言われて歩みを止めることなどあろうはずもありません。さらに、「走鳥飛(とそううひ)」という言葉があります。「兎(うさぎ)」は月、「鳥」は日のたとえ、月日の経つのが速いということを言っています。十二支がウサギだけに、聞き流すわけにはいきません。

 兎に角、一刻一刻を大切に、そして一時一時を皆様がお楽しみいただけるよう、今年は立ち止まることなく、Benoitでイベントを実施しようと思います。「特選ワイン」であり、「音楽イベント」であり、さらに今期より「テーブルマナー講習会」までも。ご案内させていただきます。

Champagne Gosset Grand Réserve brut

 17,500円(Benoitワインリスト価格) ➔ 9,900(税込・サービス料別)

 Benoitの自慢の料理とともに、Gossetのシャンパーニュをお楽しみください。期間は、202315()から131()まで。本数に限りがあるため、予約はお早めにご検討ください。

※すでに特別価格でのご案内のため、Benoitのワイン割引はご利用いただけません。他のネットプランや割引の併用もできません。しかし、先にご案内しました「新春特別プラン」はご利用いただけます。

 

 「フレンチでタンゴ」と銘打って、皆様に音楽と舞の共演を、お食事も含め、五感を通してBenoitでお楽しみいただこうと思います。

Benoitミュージックディナー アルゼンチンタンゴ

日時:202337()8() 18:00より受付開始 18:30開演

料金:ダンススペース周辺のお席をS席、少し離れたA席をご用意させていただきます。

S席24,000(パフォーマンス・ワイン・お食事代・サービス料/税込)

A席19,000(パフォーマンス・ワイン・お食事代・サービス料/税込)

ダンサー:クリスティアン&ナオ

ピアノ:サッコ香織

バンドネオン川波幸恵

ヴァイオリン:専光秀紀

※昨今の不安定な環境下のため、開催日や出演者が変更になる可能性がございます。

 

 其処此処で開催しているテーブルマナー講習会であれば、自分は皆様へご案内することはありません。今からご案内するテーブルマナー講習会は、すでにBenoitで68回もこの講習会を開催しているのです。リピートされている方ばかりであり、あまりにもためになり面白いため、その方がご友人を誘う。それほどに内容が深いものなのです。

世界基準の一流を学ぶ 「テーブルマナー講座」

開催日: 2023年3月30(木) & 4月30()

時間: 11:30より講義を始めます。 

11:10までにお運びください。終了予定は15時15分を予定しております。

料金: 16,000(サービス料/税込) ※お食事とワイン2杯を含みます。

※事前振込制です。ご希望の日程がございましたら、北平宛(kitahira@benoit.co.jp)にご連絡ください。質問なども喜んで承ります。この講習会に関しては、電話でのご予約は受け付けておりません。

 

 イベントの詳細はブログに紹介しております。以下のURLよりご訪問いただけると幸いです。ご予約はもちろん、何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくメールで北平までご連絡ください。

kitahira@benoit.co.jp

kitahira.hatenablog.com

 

2023年の干支「癸卯(みずのとう)」のお話です。

 むかしむかしのこと、お釈迦様が動物たちに「新年の挨拶に赴いた順番を十二支にしよう」と語ったのだといいます。そこで、動物たちは我さきにと、お釈迦様の下へと馳せ参じることになる。己をよく知る牛は足が遅いことを理解しているため、前日からすでに出発します。一番先に門口(かどぐち)に到着するも、その背に乗っていた賢いネズミがひょいと先に門をくぐる。順を追ってぞくぞくと主役が到着する中で、犬猿の仲といわれる両者の仲裁に入ったがためにニワトリは10番目。猫はなぜ登場しないのか?猫はお釈迦様への新年の挨拶の日を忘れ、ネズミに聞いたところ2日だと。翌日に事実を知った猫は怒り、これ以降ネズミを追いかけ続けるのだとか。

 干支の中にある「卯」という漢字に、ウサギという意味もあるため、其処彼処(そこかしこ)で目にする可愛いウサギの姿。しかし、「うさぎ」には「兎」という立派な象形文字が存在していることを考えると…前述の口伝は、干支を生み出した古代中国の賢人が周知してもらうため、身近な動物にあてはめた際に寅に虎の意をあてたのではないかと思う。そう言えば、辰(龍)という架空の生物も含まれていますが、当時は深くその存在が信じられていたことの証でしょう。

 漢字とは、一文字が実質的な意味を持つ表意文字です。古代中国の賢人は、毎年の世相を分析し、時代時代を表現する漢字一文字をあて、後世に伝えようとしました。この漢字の組み合わせは「干支」と名付けました。今年は「癸卯(みずのとう)」です。賢人は、漢字に何を託し、我々に伝えようとしたのでしょうか?語源辞典片手に、古人の想いを読み解こうと試みます。お時間のある時にブログをご訪問いただけると幸いです。※自分は占い師ではありません。

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 「一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。そう遠くない日に、マスク無しで笑いながらお会いできる日が訪れることを願っております。皆様のご健康とご多幸を、一刻も早い「新型コロナウイルス災禍」の収束ではなく終息を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

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