2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
冬は時雨(しぐれ)から始まる 暦の上では、11月7日の「立冬」が冬の始まりです。冬の到来を実感するのは、北風激しい「木枯らし」が吹き荒れた時。しかし、冒頭の文章が、なぜか人々の心に響くものです。「雨」は、時に猛威を振るうために我々に畏怖を抱かせ…
道の辺(へ)の 尾花が下の思い草 今さらさらに 何か思はむ 「万葉集」作者不明 道のほとりに、ススキ(尾花)の下で「思ひ草」がひっそり咲いています。今さら何を迷うことがありましょうか。私はあなたの愛を信じております。自分の勝手な解釈ではありますが、…
暦の上では、11月7日に「立冬」を迎え、冬が始まりました。綿々と繰り返される自然のサイクルは、その年ごとに何かしらの変化をもたらすことになり、我々はその機微に一喜一憂するようです。四季折々の機微なる移ろいは、自然が草木と相談して決めていること…
歳時記の中で、「花」といえば春を、「月」といえば秋を指し示します。和歌の中で、平安時代を境に「花」は梅から桜に変わりましたが、どちらにせよ季節は春です。ところが、「花園」となると季節は「秋」です。秋の七草を筆頭に、低木を含め草花が地表を彩…