kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Benoit特選情報「十一月尽」のご案内です。

神無月 ふりみふらずみ 定めなき 時雨ぞ冬の はじめなりけり よみ人しらず 「後撰集」より 「時雨」とは、初冬にかけてパラパラと降ったり止んだりする通り雨のこと。分かったようで分からない、これが正直な意見だと思います。それもそのはず、厳密に時雨と…

Benoit特選食材「南三陸志津川漁港より≪マサバ≫」のご案内です。

地球の表面積のゆうに7割を占めるのが海。この海の恩恵によって人類は、その漁場による特色を生かした食文化が成り立っています。日本人には馴染みの「アジの開き」は、新潟県で育った自分などには全く持って馴染みのないもの。どこにでもありそうなのですが…

Benoit特選食材「香川県小豆島の≪島鱧≫」のご案内です。

香川県小豆島(しょうどしま)。穏やかで温暖な瀬戸内海に浮かぶ県下最大の島です。オリーブ栽培で有名な地ですが、島だけに海産物も豊富。一見穏やかに見える瀬戸内海ですが、小豆島近海は海流が早い。そして、ここはエビ類カニ類が多く生息する海域でもある…

Benoit特選食材「恵那川上屋さんの和栗」のご案内です。

「秋」が「実りと収穫」を意味し、「秋」を指し示すものとして盤石の地位を得ている「月」。芸術として中国よりもたらされた月を愛でるという感覚に、農耕民族の感性が加味され、農の神々へ五穀豊穣を感謝する意味合いも持ってくることになったのでしょう。…

Benoit特選プラン「11月の旅路」と特選ワインのご案内です。

たづねふる ふもとの里は もみぢ葉に これよりふかき 奥ぞしらるる 藤原俊成 万葉の時代は、樹々の葉が色を変えることを「もみつ」(動詞)といい、これが名詞のかたちをとり「もみち」なのだといいます。しかし、この時代に「ひらがな」は誕生しておらず、漢…

「郡上八幡への旅路」のご案内です。

もみぢ葉の ながるる竜田 白雲の 花のみよし野 おもひわするな 常縁(つねより) 室町の時代、今の千葉県にあたる下総(しもうさ)国に勢力を誇った豪族、千葉氏がいました。その一派が、東荘(とうのしょう)という荘園の荘官になったことから東(とうの)姓を名乗…

「Benoitと郡上八幡とのただならぬご縁」の物語です。

Benoitと岐阜県郡上八幡との並々ならぬ関係とは、いったいどういったことなのでしょうか?裏金がまわっているなどという野暮では決してありません。江戸時代に端を発した、壮大な歴史ストーリーが絡んでいました。郡上市の明宝牧場の代表である田中成典さん…

特選食材「郡上クラシックポーク物語」のご案内です。

「春のはじめだったために雪が深く、粉雪という動くものを透かして見ているせいか、悲しくなるほど美しかった。」司馬遼太郎 街道をゆく・二より 「日本でいちばん美しい山城があるはずだと登ったのは~」と司馬氏。登る最中で出会った山城の姿を仰ぎ見て、…