kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2021年 Benoit≪営業時間の変更≫と≪新春特別プラン≫のご案内です。

新しい年を迎え、皆様はご自宅のある地を守る氏神様へ初詣をされたのではないでしょうか。旧年のお礼とご報告、そして新年も引きご加護を賜りますようにとお願いされたことと思います。願いを受ける氏神様におかれましては、「新型コロナウイルス災禍の収束…

季節のお話「さえの神」

新しい年を迎え、皆様はご自宅のある地を守る氏神様へ初詣をされたのではないでしょうか。旧年のお礼とご報告、そして新年も引きご加護を賜りますようにとお願いされたことと思います。願いを受ける氏神様におかれましては、「新型コロナウイルス災禍の収束…

Benoit2021年「寒中お見舞い」のご挨拶と「新年特別プラン」のご案内です。

寒中お見舞い申し上げます。 旧年中は並々ならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。新年を迎え、皆様より賜りましたご温情は徒(あだ)や疎(おろそ)かにせず、倦(う)まず弛(たゆ)まず研鑽の日々に努めます。「観梅の心、観桜の目」を忘れることなく、少…

2021年干支「辛丑(かのとうし)」のお話です。

「人の人たる所以(ゆえん)は、人間関係にある。」と喝破したのは、ドイツの政治学者オットー・フォン・ギールケです。自然界の弱肉強食の世界とは異なる人間関係は複雑怪奇であり、多くの賢人が果敢にこれに挑むも、いまだ結論が出ていません。人が社会で生…

2020年Benoit「歳暮(としのくれ)のご挨拶」

春秋の あかぬわかれも ありしかど 年の暮れこそ なほまさりけり 藤原兼実(かねざね) 春ごと秋ごとに、過ぎ去る季節に満ち足りないものを感じていましたが、歳暮(としのくれ)ともなると名残惜しさが尽きません。季節というよりも1年間を振り返っての本年との…

2020年Benoit ≪冬のご案内≫です。

秋の色は まだひとしほの もみぢ葉に 心してふけ 山おろしの風 後鳥羽院 「季節は風が導いてくる」、こう古人は喝破する。そして、「風景とは風が導く景色である」と。黄葉・紅葉で彩られる「秋の色」に対し、秋風は白色だという。この「白」はcolorの白色で…

2020年Benoit12月≪特選食材≫のご案内です。

風が季節を導き、彩りばかりではなく、喜怒哀楽をも表願しているかのような美しい「風景」を我々に見せてくれます。そして、四季折々の風は国内各地方にその地ならではの「風土」を作り出すことになる。その多様な「風土」で育まれた食材は、同じ野菜であっ…

2020年Benoit「歳暮(としのくれ)特別プラン」他特選情報のご案内です。

降り注ぐ太陽の陽射しが万物を育て上げ、四季折々の風はその土地土地に味わいをもたせる。その風のもたらした美味しさこそ「風味」であり、我々はここに「口福な食時」を見出すのです。そして、旬を迎える食材は、人が必要としている栄養に満ちています。そ…

季節のお話「柞(ははそ)に想うこと」

「雑木林(ぞうきばやし)」とは、落葉広葉樹で構成された人が作り上げた林のことです。整備された庭園とは違い、樹は薪(まき)や炭としての原材料となり、落ち葉は農産物の肥料として堆肥へと活用されるばかりか、降り積もることで、豊かな土壌を形成すること…

Benoit 2020年 ≪クリスマスメニュー≫テイクアウトのご案内です。

コツコツコツ… 子供たちの楽し気な声が響く公園の中で、片隅の木立に立っていると、熟練の大工さんが細い木槌で樹を連打してるかのような音が耳に入ってきました。この澄んだ音色は、金属と金属が当たる音ではありません。いったい何の音なのか、意識して耳…

2020年のクリスマスはBenoitメニューをご自宅で!

今から11年のさかのぼった2009年頃のこと。フランスで「Best of Chef」シリーズのレシピブックが刊行されました。10€という価格ながら、詳細な解説に幾枚もの写真が、素人の自分でも作れるのではないかという錯覚へと陥れる。1刊目は、BOCUSEさん。3刊目はRO…

季節のお話「冬の到来を告げる初音」

コツコツコツ… 子供たちの楽し気な声が響く公園の中で、片隅の木立に立っていると、熟練の大工さんが細い木槌で樹を連打してるかのような音が耳に入ってきました。この澄んだ音色は、金属と金属が当たる音ではありません。いったい何の音なのか、意識して耳…

Benoit11月のご案内です。

日本の四季は風にのってやってくる。この齢(とし)になって、少しばかり理解できるようになってきた気がします。秋晴れの昼下がり、心地良く吹き抜ける「涼風(すずかぜ/りょうふう)」に癒される。夕暮れともなると、肌寒さを覚える「冷風」となり、我々を得も…

2020年晩秋 ≪Benoit特選料理・デザート≫ご案内です。

たづねみる ふもとの里は もみぢ葉に これよりふかき 奥ぞしらるる 藤原俊成 日ごとに届く、北からの紅葉のお知らせ。都内ではまだまだと思いきや、ニシキギが鮮やかな紅葉の姿を見せてくれていました。周囲の樹々の葉が色濃い緑な上に低木なので、群を抜い…

Benoit≪惜秋特別プラン≫と≪デザートセット≫のご案内です。

秋の野に 人まつ虫の 声すなり われかと行(ゆ)きて いざ訪(とぶら)はむ 詠み人しらず 古人は、秋の音色を奏でるバッタのことを「虫」と表現しています。コオロギを筆頭に、マツムシやスズムシ、そしてキリギリス。どの虫がコオロギなのか?マツムシなのか?…

季節のお話「秋風の色は何色?」

秋ふくは いかなる色の 風なれば 身にしむばかり あはれなるらん 和泉式部 朝晩の涼やかな風は、秋の訪れを実感させてくれます。この心地良く吹き抜ける涼風に何色を見出したのでしょうか。その風が心に染み入るようで趣深いものです、と和泉式部は書き記す…

2020年10月11月≪惜秋特別プラン≫と≪デザート&カフェセット≫のご案内です。

日ましに秋めく今日この頃。日中の気温こそ、まだまだ汗にじむほどではありますが、朝晩には肌寒さを感じるほどとなりました。「涼風(すずかぜ/しんりょう)」というと、夏の季語。秋に感じる涼しさは「新涼(しんりょう)」や「初涼(しょりょう)」というそうで…

季節のお話「妖艶なるアサガオの花」

秋の野に 人まつ虫の 声すなり われかと行(ゆ)きて いざ訪(とぶら)はむ 詠み人しらず 日ましに秋めく今日この頃。日中の気温こそ、まだまだ汗にじむほどではありますが、朝晩には肌寒さを感じるほどとなりました。仕事柄、帰路に着くころには、すっかりと日…

2020年秋 ≪コース料金改定≫と≪惜秋特別プラン≫のご案内です。

思ひやれ 真柴のとぼそ おしあけて ひとりながむる 秋の夕ぐれ 後鳥羽院 和歌に対する造詣が深く、同時代に藤原定家という天才に恵まれたこともあり、勅撰和歌集の編纂の勅令を下しました。この英断によって、優美を極めた「新古今和歌集」が今に遺ることに…

2020年10月11月≪秋の特選食材≫のご案内です。

「景色」とは、四季を感じる自然景観のことだと、語源辞典「漢辞海」が教えてくれます。その中で、釈名(しゃくみょう/古代中国の賢人が書き遺した語源辞典)では、「景」とは「境である。明るく照らす場所に境限(=かぎり)があるから。」という。境限があるか…

季節のお話「手招く尾花」のご紹介です。

万葉集の中に記載されている山上憶良の名句が、当時の野に咲き誇っている秋の花が何であるかを教えてくれます。そして、人々はこれぞ「秋の七草」だと賞賛したのです。 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 萩(はぎ)の花 …

≪九月尽特別プラン≫と≪お勧め料理・デザート食べ納め≫のご案内です。

旬の食材には、いま我々が欲している栄養に満ち満ちています。その食材を美味しく食べることで、人は笑顔になり「口福な食事」のひとときとなります。そして、その笑顔は体の内側から湧き出でる力となり、我々をウイルス災禍から守ってくれることでしょう。 …

季節のお話「萩と野分」のご紹介です。

萩の葉に かはりし風の 秋の声 やがて野分の 露くだくなり 藤原定家 2020年9月22日に「秋分」を迎え、朝晩の涼しさが増してきたように思います。今年の中秋の名月(旧暦8月15日)は、10月1日にあたるそうです。そう考えると、今は旧暦8月の最中(さなか)という…

「魚のスープ」が、皆様を地中海へと誘(いざな)います!

7月になると問い合わせが入るBenoit東京の「魚のスープ」。マルセイユの代表料理ですが、Benoitではドロドロしいというよりも滑らかに仕上げています。「魚介」ではなく「魚」のスープは、ワインを使用せず、魚本来の美味しさを引き出す。エビ・カニ・貝類を…

≪ひうらの里のすもも≫のクラフティのご案内です。

行く先も まだ遥かなる 山みちに まだき聞こゆる ひぐらしのこゑ 藤原輔伊(すけただ) 山道を歩いていると、目的地にはほど遠いにもかかわらず、早くもヒグラシの声が聞こえてきたではないか。ヒグラシの寂しい声が山間に響き渡る。かなかなかな…独特の澄んだ…

香川県さぬき市の旅物語・後編 ≪さあ、結願(けちがん)へ≫

長々と書いてきた今回の旅物語も、いよいよ後編です。香川県は歴史深い地だけに、多くの史跡や伝説があり、さぬき市に限定してみても、伝えきれるものではありませんでした。飯田桃園さんのご紹介でも登場した「讃留霊王(さるれいおう)」の「悪魚退治伝説」…

香川県ひうらの里≪飯田桃園さん≫のご紹介です。

県道3号線「志度山川線」は、海のほど近い「志度寺」から、香川県を縦断するように内陸を南下してゆきます。讃岐平野の特徴でもある、点在する丘陵や里山の数々。そのため、この県道は、時おかずして右の雲附山(くもつきやま)と、左の石鎚山(いしづちさん)の…

香川県さぬき市の旅物語・前編 ≪いざ!飯田桃園さんへ≫

香川県高松市の高松駅から高徳線へ乗り込もうと思います。この路線は、高松港から離れるように南西へ向かうも、古墳群の点在する石清尾(いわせお)山塊の麓(ふもと)に稜線に従うかのように向きを変え、進路は東に。 この山塊の東の麓には、約75haの面積を有す…

8月の特選情報「夏熱れ、乗り切れBenoitで!」のご案内です。

夏山 蒼翠(そうすい)として滴(したた)るが如く (臥遊録 郭煕) さんさんと降りそそぐ陽射しを避けようと、木陰を探し一息つく。樹々の間を吹き抜ける優しい風は、冷たいわけではないが、涼しさを感じるものです。さらに、この風は、夏の香りを運んでくれる。…

岐阜県高山市「亀山果樹園さん」のご紹介です。

秋ちかう 野はなりにけり 白露の おける若葉も 色かはりゆく 紀友則 秋を迎えようとする晩夏、早朝に涼しさが増すことで白露が落とすその若葉も色衰えてゆく。と、秋の野を美しく詠んだものかと思いきや、深い言葉遊びが隠されていました。すでにご存じの方…