特選食材
Benoitの秋冬は、「洋栗に始まり、和栗で終える」 今の時期ともなると、Benoitのディナーは「栗で始まり、栗で終える。」というプリ・フィックスメニューの流れが多くなります。ときに栗の前菜がスープなために、コース2番目に配することもありますが、気持…
草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食材は無理でも、Benoitの要望に応えてくれた逸材でこしら…
我々は、季節の移ろいを、陽射しや風を肌で、順を追って咲き誇る花々や、青々と茂る斑斑(むらむら)の様を目で、風や雨の音を耳で、風が運んでくる香を鼻で、旬の食材で季節の美味しさを口で楽しみます。季節を五感で感じ取ることで、体を季節に順応させてい…
夏を代表する野菜といえば、「ナス」が間違いなく挙がってくるでしょう。お馴染みの野菜で、一年を通して野菜の棚に並ぶ姿には、ある種の安堵感すら覚えるほど。そんな野菜も、実は日本原産ではなくインド東部といい、紀元前には古代中国に、そして奈良時代…
「草熱れ(くさいきれ)」 生きとし生けるものにとって欠かすことのできないものが、空気と水、そして太陽光です。とはいうものの、何事にも限度がある。これから続くであろう猛暑な日々に、昆虫や動物であれば日陰に逃げることも許されるが、植物であるとそう…
「サクラマス」 よく耳にする魚名ですが、知っているものの説明ができない魚種ではないでしょうか… 清流の川で生まれ、1年半ほど川での生活を過ごした「ヤマメ」が、川を下ってゆく。下ってゆく。そして、大海原(おおうなばら)へと足を踏み込む。足?尾ビレ…
「サクラマス」と「サケ」、言うなれば「鱒(ます)と鮭(さけ)の違い」を、飲食を生業としながら、説明できない自分がおりました。調べれば調べるほどに、自分の認識の甘さを大いに反省することとなり、益々もって簡潔明快に説明できなくなるという、やっかい…
春は曙(あけぼの) やうやう著(しる)くなりゆく 山ぎは少し明かりて紫だちたる 雲のたなびきたる 清少納言「枕草子」より 自分が学生の頃は、中学校の古文ででしたが、今では小学校の国語の授業で出会うようです。平安時代中期に、清少納言が思いの丈を書き綴…
Pépino (ペピーノ) この名前を耳にして、「あ~あのフルーツね!」とくる方は皆無かと思います。大ぶりなトマトほどの大きさで、メロンや洋ナシの風味を併せ持つ。樹に実るのではないため果実ではない。イチゴやメロンと同じように果菜類に分類され、ナス科…
Pépino (ペピーノ) このかわいい名前を耳にして、「あ~あの食材ね!」とくる方は皆無かと思います。自分が知らないのはもちろんですが、アラン・デュカスグループのエグゼクティブシェフパテシエアジアのAriiteaさんも知らなかった。大ぶりなトマトほどの大…
草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食材は無理でも、Benoitの要望に応えてくれた逸材でこしら…
残暑お見舞い申し上げます。 夏山も とよむばかりに 明けたてば まことに蝉(せみ)の 声ぞきこゆる 大弐(だいに) 今も昔も、程度の差こそあれ、夏は暑いものです。東の山際(やまぎわ)が白むように夜が明けてくる。日中に北風が吹き荒れるような天候でなければ…
草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食材は無理でも、Benoitの要望に応えてくれた逸材でこしら…
季節は過ぎてゆき、待てといっても待ってはくれないもの。5月5日に「立夏」を迎え、暦の上で夏が始まりました。すでに猛暑を予感させるような夏日が続きますが…ここは惜春の思いを込めて…期日に書き切らなかった負け惜しみです。 春は曙(あけぼの) やうやう…
春は曙(あけぼの) やうやう著(しる)くなりゆく 山ぎは少し明かりて紫だちたる 雲のたなびきたる 清少納言「枕草子」より 清少納言は平安時代に宮仕えしていたこともあり、もちろん居住地は京都中心地です。盆地だからこそ、彼女は山際に朝日を見ることになり…
「霜」というのは、美しい自然現象ですが、こと農産物の栽培者にとっては厄介な代物です。霜や凍ることで起きる被害を「凍霜害(とうそうがい)」といいます。通常、冬を生き抜く植物は、寒さに対する抵抗力をつけるために、植物は糖類やアミノ酸類などを合成…
草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食材は無理でも、Benoitの要望に応えてくれた逸材でこしら…
まだ夜が明けぬ中、本州最西端の地に人が集まり出す。日中の陽射しによって温められた地表が気温を上げるも、陽のかげりとともに下降の一途をたどり、闇が深くなる頃には身震いするほどの寒さに包まれる。夜が明ける直前が一番冷え込むことになるが、この地…
草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食材は無理でも、Benoitの要望に応えてくれた逸材でこしら…
Aile de raie à la grenobloise, blettes juste tombés フランス産エイひれのムニエル グルノーブル風 不断草のソテー ※ランチとディナーのプリ・フィックスメニュー、主菜として+1,500円でお選びいただけます。 2023年8月9月と月をまたぎ、ランチ・ディナー…
雄大な大海原を、まるで自らの優雅な時を謳歌するかのようにゆったりと羽ばたくかのように泳ぐマンタの姿は、海の中だからという理由以外にも、魅せられた者に得も言われぬ涼しさを与えるものです。このマンタ、正式名称は「オニイトマキエイ」といい、その…
「品質と特徴が、特殊な地理的環境に起因する」という大原則のもとに、EU加盟国で批准されているのがAOP(原産地呼称保護)。この厳格な基準よりも少しだけゆるくしたものがIGP(Identification Géographique Protégée / 地理的表示保護)というもので、「生産地…
関門海峡を横切るように架かる瀬戸大橋。その山口県側の下関沿岸、橋のたもとから少し西側へ向かった先に、唐戸市場が開けています。そこでは、毎日のように近海で水揚げされた旬の魚介類が競り落とされ、地方に送られるばかりではなく、その場でも購入する…
東北地方以南の海藻生い茂る岩礁域を棲み処にしているイサキ。淡白な味わいの白身で、塩焼きで食べるというイメージをお持ちの方も多いと思います。しかし、旬の名産地のイサキともなると、この固定観念が覆ります。対馬海流や豊後水道でもまれにもまれ、豊…
「タコの産地といえば?」という問いに、真っ先に思い浮かぶのが兵庫県の明石(あかし)ではないでしょうか。高品質なうえに、水揚げ量が日本一を誇ります。これほどのタコ銘産地でありながら、存亡の危機に晒された時がありました。今から50年以上も前のこと…
夏野菜を代表するナス、ズッキーニ、パプリカをトマトで煮込んでいったプロヴァンス伝統料理です。家でも作りやすいこともあり、馴染みの料理でえはないでしょうか。とはいえ、ご家庭と同じでは「プロの調理人」ではないわけで、Benoitのプリ・フィックスメ…
草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食材は無理でも、Benoitの要望に応えてくれた逸材でこしら…
Soupe de POISSON(魚のスープ)といえば、南フランスの港町マルセイユの伝統的な漁師料理です。ブイヤベースとは違い、煮込んだ魚を食することをせずに、旨味をスープに出しきったもの。Benoitでは、魚そのものの美味しさをお楽しみいただきたく、エビ・カニ…
サワラは「鰆」と漢字でかきます。やはり「春」と当て字に入るぐらいですから、春にこそお楽しみいただきたい旬の味覚。しかし、日本の近海を回遊している魚だけに年中水揚げがある魚…なぜ春なのか?この時期に産卵のために沿岸に近寄ってくるため、捕獲しや…
川で生まれたマスは、1年ほどその川で育まれる。後に、川の残る個体と川を下る個体とに分かれるというが、どのように決まるのかは、自然の神秘のベールに包まれていて、いまだ解明されていません。川に残ったものが「ヤマメ」であるならば、果敢に大海原へ向…