kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2024年1月2月 Benoit特選シャンパーニュ「2012 Drappier Grande Sendrée」のご紹介です!

 シャンパーニュメゾンDRAPPIERは、シャンパーニュの南端、オーヴ県ウルヴィル村に居を構える。12世紀にシルタシアン派の僧侶によって築かれた地下セラーは現在も使われており、当時からこの地でワイン造りが行われていた事を示している(ドン・ペリニヨンより古い)。1808年よりこの地でシャンパン造りを始めたドラピエは、現当主ミッシェル氏で8代目。他の大手とは異なり、常に家族経営を続けている稀有なメゾンです。

 長女の誕生が、このメゾンの転換点となります。ミッシェル氏は「子供達の将来を考えた時に自然と今の自然な畑作りと葡萄栽培をやるべき」と決意し、所有する53haの畑では1989年から一切の農薬を使用しない有機栽培へ。さらに、極力CO2(亜硫酸塩)の添加を避ける醸造方法を実践。収穫された葡萄は小分けにし、できる限り短時間でタンクに運ぶ。18度の完全な温度管理の下、野性酵母を使ってゆっくりと発酵を開始。酸素を遮断する為、圧搾機を発酵槽の真上に設置したグラヴィティシステムを採用。SO2無しでも果汁はバクテリアに侵されるこなく美味なるワインに姿を変える。

 このDRAPPIERが醸す、Grande Sendrée(グラン・サンドレ)というシャンパーニュを、皆様のご紹介させていただきます。この名称は、キメリジャン石灰岩が特徴の区画のこと。1836年にウルヴィル村を襲った火災で灰(サンドル)に覆われたことに由来するといい、ピノ・ノワール種とシャルドネ種が最高のポテンシャルを発揮する地だといいます。彼の地の育まれ、醸された2012年ヴィンテージです。

 凍てつく冬が大地をリセットし、暖かな夏が成長を促した…しかし、類を見ない雹が降りつけることで甚大なる被害を被るも、収穫時期の好天候から、有史以来の最高のヴィンテージではないかと評されているのです。完熟したピノ・ノワール種(55%)による、アメリカンチェリーの香の中に、シャルドネ種(45%)由来の白い花やバニラのニュアンスを感じることができる。ドサージュが少ないことで、張りのるミネラル感があり、長い余韻を楽しめるという。9年にも及ぶ瓶内熟成がなしえる、調和と複雑さが相まった味わいというのでしょうか。

 DRAPPIER曰く、10年の歳月を経ることで、やっとGrande Sendréeは楽しめることになるだろう…と。

2012 Champagne Drappier Grande Sendrée

26,000(税込・サービス料別)

期間は、2024229()まで

※すでに特別価格でのご案内のため、Benoitのワイン割引はご利用いただけません。

 

 本数に限りがあるため、予約はお早めにご検討ください。ご予約はもちろん、何かご要望・質問などございましたら、何気兼ねなくご連絡ください。自分へメール(kitahira@benoit.co.jp)か、もちろん電話(03-6419-4181)でもご予約は快く承ります。先にご案内しました「新春特別プラン」とご検討いただけると幸いです。

 

 バランスの良い美味しい料理を日頃からとることは、病気の治癒や予防につながる。この考えは、「医食同源」という言葉で言い表されます。この言葉は、古代中国の賢人が唱えた「食薬同源」をもとにして日本で造られたものだといいます。では、なにがバランスのとれた料理なのでしょうか?栄養面だけ見れば、サプリメントだけで完璧な健康を手に入れることができそうな気もしますが、これでは不十分であることを、すでに皆様はご存じかと思います。

 季節の変わり目は、体調を崩しやすいという先人の教えの通り、四季それぞれの気候に順応するために、体の中では細胞ひとつひとつが「健康」という平衡を保とうとする。では、その細胞を手助けするためには、どうしたらよいのか?それは、季節に応じて必要となる栄養を摂ること。その必要な栄養とは…「旬の食材」がそれを持ち合わせている。

 その旬の食材を美味しくいただくことが、心身を健康な姿へと導くことになるはずです。さあ、足の赴くままにBenoitへお運びください。旬の食材を使った、自慢の料理やデザートでお迎えいたします。

 

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最後まで読んでいいただき、誠にありがとうございます。

一陽来復」、必ず明るい未来が我々を待っております。皆様のご健康とご多幸を、青山の地より祈念いたします。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

www.benoit-tokyo.com