三味線プレイヤー 「史佳 Fumiyoshi」
津軽三味線を瞬間芸術という領域に昇華させる独自の世界観を持つ、初代高橋竹山流津軽三味線正統継承者。ふるさと新潟に拠点を置き、三味線プレイヤーとして国内外で演奏活動・講演活動を行っています。音の響きを大切にする“弾き三味線”奏法を得意とし、津軽三味線のスタンダード曲はもちろんのこと、近年は作曲家/アレンジャーの長岡成貢氏とともに新しい三味線の楽曲作りにも取組んでおり、古典を大切なベースとしながらも、伝統芸能の枠を超えた新しいニッポンの音楽を目指して活動中。
1974年新潟市生まれ。津軽三味線の師匠であり母でもある高橋竹育より三味線を習い始めたのは、9歳からといいます。 2000年よりプロ活動をスタートし、新潟を拠点に、ホールコンサートの他、国指定重要文化財等の日本建築等での演奏はもちろん、2011年にはルーブル美術館にて日本人として初めて演奏を披露しています。この時には、現地の聴衆から「ブラボー」の大歓声が上がったといいます。
国内外で積極的に演奏活動を行うと同時に、2001年に1stアルバム「新風」を高橋竹秀の名で、2003年には本名である小林史佳としてオリジナル曲を含む2ndアルバム「ROOTS TABIBITO」をリリース。 2006年リリースの3rdアルバム「Ballade」では弦楽四重奏との融合にも取り組み、三味線の楽器としての新たな可能性も追求。2010年には津軽三味線の名人・初代高橋竹山とかつて共に全国を廻った、民謡の生きる伝説・初代須藤雲栄師とのライブを収録した4thアルバム「風の風伝」(かぜのことづて)、2012年にはそれに続く5thアルバム「続 風の風伝」を“fontec” レーベルよりリリース。同年よりアーティストネームを“史佳Fumiyoshi”と改め、故郷新潟をテーマにしたオリジナル曲「桃花鳥-toki-」を発表。2013年には自主レーベル“penetrate”を立ち上げ、全曲オリジナル楽曲のアルバム「宇宙と大地の詩」をリリース。2015年2月には、通算7枚目となるニューアルバム「糸際 ITOGIWA」を“fontec” レーベルよりリリース。初代高橋竹山流津軽三味線の継承者として挑んだ、奥深いアルバムとなっています。
2016年1月1日に、三味線ユニット「Three Line Beat(スリーラインビート)」を結成。幅広い年齢層からファンを獲得しており、そのライブパフォーマンスで観客を魅了。
さらに、2019年の秋には、ニューヨークのカーネギーホールでの演奏会も決定しており、世界席巻するであろう、新進気鋭の三味線プレイヤーです。
ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬
www.benoit-tokyo.com