ミュージックディナー
人間の歴史を紐解いてみても、言葉という意思疎通のできるツールが無くとも、リズムを奏で、踊ることで神々と語り、感謝の気持ちを伝え、未来を占ってもらおう、もしくは導いてもらおうとしていることがわかります。力強くもリズミカルな太鼓の音に高ぶる気…
~ Benoitミュージックディナー 「アルゼンチンタンゴ」 ~ 日時:2023年3月7日(火)と8日(水) 18:00より受付開始 18:30開演 料金:ダンススペース周辺のお席をS席、少し離れたA席をご用意させていただきます。 S席24,000円 A席19,000円 ともに、表示価格はパ…
寒中お見舞い申し上げます。 旧年中は並々ならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。新年を迎え、皆様より賜りましたご温情は徒(あだ)や疎(おろそ)かにせず、倦(う)まず弛(たゆ)まず研鑽の日々に努めます。「観梅の心、観桜の目」を忘れることなく、少…
なにとなく 年の暮るるは 惜しけれど 花のゆかりに 春を待つかな 源有仁(ありひと) 何か特別なことがあるわけでもないけれど、歳暮(としのくれ)ばかりは、他の月とは全く違うほどに重みがあり、惜しむ思いが募るものです。12月31日と1月1日とは、月末から月…
動物界においては、自ら動き語ることで、パートナーとの出会いを探し求めるようです。美しく響き渡る小鳥たちのさえずり。さらには、美しくもリズミカルに舞うタンチョウ。どちらも、鳥たちにとっては言葉がなくとも通じる求愛の形です。 人間の歴史を紐解い…
日本に根付く歳時記の世界は、農作業の暦であり、古人の英知の結晶ともいえます。カレンダーという便利な代物に頼ってしまったがために、ついつい見過ごしてしまいがちな変わりゆく自然の機微を、昔の人々は読み取り、農作業の目安にしていました。我々日本…
春風の のどかにふけば 青柳の 枝もひとつに あそぶいとゆふ 寂蓮(じゃくれん) 柳の花が咲き終わり、若葉が萌えている「青柳」。枝一つ一つが糸すだれのようであり、春風にあおられることで、もつれあう。「いとゆふ」は漢字で「糸遊」と書きます。春風にあ…
衣更着(きさらぎ)の 冴えつる風の よのまにも また薄こほる 池のおもかな 藤原家隆 懐かしき中学生の時に、旧暦2月は「如月(きさらぎ)」と学びました。しかし、同じ読みのまま別の漢字表記もあるようです。その一つが今回ご紹介した歌にある「衣更着」。よう…
「木」へんに「冬」を添えると、「柊(ひいらぎ)」。一年中、緑濃く美しい葉が生い茂る常緑小高樹。ギザギザの葉と、その先端にあるちくりとするほどの棘の様な歯牙が、あまりにも特徴的でしょうか。そのため、防犯目的で垣根に植栽している方も多いと聞きま…
三味線プレイヤー 「史佳 Fumiyoshi」 津軽三味線を瞬間芸術という領域に昇華させる独自の世界観を持つ、初代高橋竹山流津軽三味線正統継承者。ふるさと新潟に拠点を置き、三味線プレイヤーとして国内外で演奏活動・講演活動を行っています。音の響きを大切…
道の辺(へ)の 尾花が下の思い草 今さらさらに 何か思はむ 「万葉集」作者不明 道のほとりに、ススキ(尾花)の下で「思ひ草」がひっそり咲いています。今さら何を迷うことがありましょうか。私はあなたの愛を信じております。自分の勝手な解釈ではありますが、…