kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

Benoitお勧め料理「フランスの地方伝統料理≪カスレ≫」のご案内です。

南フランスProvence(プロヴァンス)地方の左隣に位置している、Languedoc(ラングドック)地方。

 彼の地を代表する伝統料理といえば、異論の余地なくCassoulet(カスレ)です。簡単に言ってしまうと、お肉いろいろを白インゲン豆とともに煮込んでいった料理。では、カスレに使うのは何の肉なのか?実は、これほどの伝統料理にも関わらず、町々によってレシピが違うという困った逸品なのです。

 参考までに、カスレ発祥の地だと主張している3つの街は、Castelnaudary(カステルノーダリー)、Carcassonne(カルカッソンヌ)、そしてToulouse(トゥールーズ)です。港町Montpellier(モンペリエ)から西に進むと連続してこの3つの街の名前が姿を現します。

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 では、どのレシピが正解か?全てが正解というカスレ。それでは困るので、Benoit東京では、Benoitパリの伝統を踏襲することにいたしました。仔羊の肩肉、鴨のモモ肉のコンフィ、豚肉のソーセージ、そして塩漬けにした豚バラ肉を塩抜きしたもの。全てを白インゲン豆と煮込んでいきます。それぞれの肉よりしみ出る旨味を、インゲン豆が吸い上げる。肉が主役か?豆が主役か?という質問には、「豆が主役です」と即答いたします。どこからどう撮ってもインスタ映えしない、Benoitらしい美味しい「茶色」の料理です。

 プリ・フィックスメニューのディナーのみ、肉料理の選択肢として追加料金なくお選びいただけます。フランスの歴史を感じながらいただく伝統の茶色の逸品。フランスのレシピより豆の量は1/2、安心してお楽しみいただけるのではないでしょうか。

2020年3月末までです!ランチでご希望の方は、ご予約の際に「カスレを食べたい」とお伝えいただけると幸いです。

 

ビストロ「ブノワ(BENOIT)」 北平敬

www.benoit-tokyo.com