お勧めチーズ
花すすき まねく袂(たもと)は あまたあれど 秋はとまらぬ ものにぞありける 藤原元真(もとざね) いまでも其処此処に、秋らしい姿を見せてくれる「ススキ」。たわわに実る稲穂に似ていることからも、五穀豊穣を祝う意味でお月見や祭事では欠かすことのできな…
マスクを着けての外出が常態化している昨今にありながら、バニラビーンズを想わせる甘い重厚な香りに散歩の足が止まります。その香りの先には、緑濃い葉の群(むら)の中で大輪を咲かしている樹がありました。厚みのある真っ白な花びらをもつこの花は、曇天だ…
都会の喧騒の中でも、草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。今の時期では、ドクダミやアジサイ、甘い香りをはなつクチナシの花が、夏本番を迎えるまえの梅雨時期であることを我々に教えてくれます。そして、食…
これは、Benoitで新年1月4日と5日の両日にご用意いたしました、フランスでの新年恒例の焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」です。下の画像はオーブンに入る前の「ガレット・デ・ロワ」… ではありません。今回ご紹介する逸品はフランスウォッシュタイプの代表格と…
今回ご紹介するチーズは、「Coulommiers(クロミエ)」と名付けられた逸品です。さて、下の画像の中に写っているのですが、どのチーズでしょうか? このチーズの出生は、フランスの首都パリがあるイル=ド=フランス地域圏です。この圏内にセーヌ=エ=マルヌ県が…
今回ご紹介する逸品は「Irish Porter(アイリッシュ・ポーター)」です。 アイルランドの南西部、マンスター地方リムリック州で作られているチーズ。特徴的なのは、断面の大理石模様です。 これはイギリスを代表するチーズ「ウエスト・カントリー・ファームハ…
今回ご紹介する逸品はフランスのチーズ、「Roquefort(ロックフォール)」です。 こう切り出した後、あまりあるほどに詳細を書いてくれたのは、Benoit随一のチーズ博士の小林です。この若さながら、チーズプロフェッショナル協会が認定する狭き門を見事に突…
待てというふに 散らしで止まる ものならば 何を桜に 思ひまさまし 「古今集より」よみ人しらず 「待ってくれ」と言うことで、散らないでいてくれる花であれば、誰がこれほどまでに桜に対して思いを募らせようか。夏から秋にかけて葉を茂らせ、越冬するため…
フランスの食文化を語るうえで欠かすことのできない食材、チーズ(フランス語ではフロマージュ)です。ミルクを濃縮したようなものなので、栄養価は抜群です。牛、羊に山羊とミルクの種類の変化に加え、フランスの気候風土が育んだ風味は千差万別。同郷のワイ…