kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2020-01-01から1年間の記事一覧

「式子内親王と藤原定家の梅の歌」に想うこと

「式子内親王と藤原定家の梅の歌」について、つれづれなるままに書てみました。 季節の話題に「梅の花」を選び、ご紹介したのが3月12日のこと。これほどの荒れた天候であれば、桜の開花も遅れるのではないかと、高を括(くく)っていた自分は、桜が花開いたと…

Benoitお勧め料理「フランスの地方伝統料理≪カスレ≫」のご案内です。

南フランスProvence(プロヴァンス)地方の左隣に位置している、Languedoc(ラングドック)地方。 彼の地を代表する伝統料理といえば、異論の余地なくCassoulet(カスレ)です。簡単に言ってしまうと、お肉いろいろを白インゲン豆とともに煮込んでいった料理。では…

Benoitの「新型コロナウイルス対策」について

ながめつる けふは昔に なりぬとも 軒端の梅は われをわするな 式子内親王 新古今和歌集より 後白河天皇の第三皇女、平安時代後期の激動を生き抜いた式子(しきし)内親王。京都の皇居を中心に、うごめく権謀術数の数々。病弱でありながら、斎院(さいいん)とし…

古典「平家物語」を少しばかり

めづらしや 垣ねにうゑし すはえぎの 立ち枝に咲ける 梅の初花 源仲正(なかまさ)詠 梅の樹は、主幹となる、太い本体となる幹から梢(こずえ)と呼ばれる細い枝を垂直に天を目指すかのように多く伸ばします。それも思いのほか多く。そのため、剪定をしなければ…

Benoit特選チーズ「クロミエ」のご紹介です。

今回ご紹介するチーズは、「Coulommiers(クロミエ)」と名付けられた逸品です。さて、下の画像の中に写っているのですが、どのチーズでしょうか? このチーズの出生は、フランスの首都パリがあるイル=ド=フランス地域圏です。この圏内にセーヌ=エ=マルヌ県が…

Benoit特選食材「アスパラガス≪さぬきのめざめ≫」のご案内です。

Benoitの春は「讃岐から目覚める」 春を代表する野菜の筆頭に上がるのが、グリーンアスパラガスではないでしょうか。多々ある野菜の中で、料理の主役を担うことのできる唯一無二の存在です。Benoitに届けられるアスパラガスは、香川県を代表する品種「さぬき…

「山内鮮魚店さん物語」のご案内です。

素人なために右往左往と失敗を繰り返しながら、日本各地に眠る「特選食材」探しを始めて5年ほどになるでしょうか。タッチパネルに触れることで発注が終了する昨今の時代にあり、アナログですが必ず「人との出会い」があり、これが特選食材を導いてきたのだと…

Benoit「余寒特別プラン」と「山内鮮魚店物語「」のご案内です。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな 菅原道真 菅原道真が藤原氏との権力闘争の末に敗れ、太宰府に左遷されるときに詠った、あまりにも有名な歌です。栄枯盛衰は世の常とはいえ、道真の恨みつらみはいかほどのことか。彼の没後、…

Benoitお勧めのチーズ「アイリッシュ・ポーター」のご案内です。

今回ご紹介する逸品は「Irish Porter(アイリッシュ・ポーター)」です。 アイルランドの南西部、マンスター地方リムリック州で作られているチーズ。特徴的なのは、断面の大理石模様です。 これはイギリスを代表するチーズ「ウエスト・カントリー・ファームハ…

Benoit魚料理「ホウボウのオーブン焼き」のご紹介です。

「ホウボウ」 気品ある優雅な姿で砂地を這うようにゆっくりと泳いでいる、水族館でもお馴染みの魚。大きな胸ビレの腹面には、なにやら脚らしきものが6本のびており、器用に砂地を歩くかのように、エサを探している。方々(ほうぼう)さまよい歩くようにおよぐ…

Benoitお勧めのチーズ「ロックフォール」のご案内です。

今回ご紹介する逸品はフランスのチーズ、「Roquefort(ロックフォール)」です。 こう切り出した後、あまりあるほどに詳細を書いてくれたのは、Benoit随一のチーズ博士の小林です。この若さながら、チーズプロフェッショナル協会が認定する狭き門を見事に突…

Benoit「余寒特別プラン」のご案内です。

暦の上では、2月3日が「寒の明け」、翌4日には「立春」を迎え、春が始まりました。今期は、「寒中」でありながら肌身で暖冬を感じていたために、暦の春を受け入れやすかったのではないでしょうか。 しかし、古人はこの時期を「三寒四温」であると、我々に注…

Benoit「2020年1月の特選プランとお勧め料理」のご案内です。

田鶴(たづ)のすむ 沢べの蘆(あし)の したね溶け みぎは萌えいづる 春は来にけり 大中臣能宣(おおなかとみよしのぶ) 詠者は平安時代中期に活躍していた歌人。彼が、ある年の祝賀の屏風に添えた歌だといいます。沢のほとりに枯れた姿を残す蘆の群生。その株元…

「2020年新春のご挨拶」Benoit北平

田鶴(たづ)のすむ 沢べの蘆(あし)の したね溶け みぎは萌えいづる 春は来にけり 大中臣能宣(おおなかとみよしのぶ) 詠者は平安時代中期に活躍していた歌人。彼が、ある年の祝賀の屏風に添えた歌だといいます。沢のほとりに枯れた姿を残す蘆の群生。その株元…

「寒中お見舞い」と「新春特別プラン&シャンパーニュ」のご案内です。

寒中お見舞い申し上げます。 初春のご挨拶が遅くなり申し訳ありません。旧年中は並々ならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。本年は皆様のご期待にお応えできるよう、さらに口上を磨き、「観梅の心、観桜の目」を座右の銘とし日々研鑽に励みます。…

2020年干支「庚子(かのえね)」のお話です。

今年の干支は「庚子(かのえね)」です。 古の賢人は、毎年の世相を分析し、時代時代を表現する漢字一文字をあて、後世に伝えようとしました。その英知の結晶が「干支」です。甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)…と続く「十干(じっかん)」と、馴染みの子(ね)・丑(う…

2020年 干支「子(ねずみ)」のお話です。

今年の干支のイメージ動物は、「カピバラ」にいたしました。※自分が動物を画像でご紹介すると、職業柄「食材」と思われがちなのですが、間違いなく食材ではありません。 2020年は、子(ねずみ)年です。お釈迦様への新年の挨拶に赴いた動物たちの順番が十二支…