kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

2022年夏 Benoitの特選食材≪桃≫ 「和歌山県の豊田屋さん」のご紹介です。

悠久の時の流れを遡り、日本で最初に登場したであろう国家らしき「邪馬台国」。小学校で学ぶ日本の歴史に登場するこの名称を、知らない人はいないのではないでしょうか。いまだ謎のベールに包まれ、いったい日本のどこにあったのかすら、未解決。その有力候…

2022年9月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない9月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 2日(…

2022年8月 「Benoit特別プランとワイン、さらに旬のデザート」のご案内です。

残暑お見舞い申し上げます。 暦では2022年8月7日(日)に「立秋」を迎え、秋が始まります。とはいえ、秋とは名ばかりで、まだまだ続く猛暑な日々。冬であれば、陽射しに恋い焦がれるも、今の時期では恨めしく思うもの。そんな人間をよそに、太陽の恩恵を嫌とい…

2022年8月 「北平がBenoitを不在にする日」更新(8/8)のご報告です。

7月末に、自分がBenoitを不在にしなくてはならない8月の日程を以前に書き記させていただきました。しかし、私事で恐縮なのですが、大幅に予定が変わったこともあり、更新したものを再度ご案内させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほど…

2022年8月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない8月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 2日(…

2022年7月8月 Benoit特選デザート「ピーチ・メルバ」のご紹介です!

平安時代の美的理念を表現する言葉に、風情がある、趣きがある、美しい、というような意味の「をかし」というものがあります。清少納言は、随筆「枕草子」の中でこの「をかし」をランク付けするように紹介していいます。その中で、「草の花は撫子(なでしこ)…

2022年6月7月Benoit東京 春過ぎて夏来たるらし…6月7月≪特別プラン≫と≪お勧料≫のご案内です。

マスクを着けての外出が常態化している昨今にありながら、バニラビーンズを想わせる甘い重厚な香りに散歩の足が止まります。その香りの先には、緑濃い葉の群(むら)の中で大輪を咲かしている樹がありました。厚みのある真っ白な花びらをもつこの花は、曇天だ…

2022年6月7月 Benoit「特選食材」と「お勧め料理」のご案内です。

都会の喧騒の中でも、草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。今の時期では、ドクダミやアジサイ、甘い香りをはなつクチナシの花が、夏本番を迎えるまえの梅雨時期であることを我々に教えてくれます。そして、食…

2022年6月 季節のお話「白妙(しろたえ)の衣とは?」

春過ぎて 夏来たるらし 白妙(しろたえ)の 衣乾(ころもほ)したり 天の香具山 持統天皇 万葉集巻第一・二十八 「大化の改新」の立役者である天智天皇を父とし、「壬申の乱」によって即位した天武(てんむ)天皇を夫とする。天の思し召しなのでしょうか、夫の目指…

2022年7月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない7月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 2日(…

2022年6月 Benoitミュージックディナー「フレンチでタンゴ」のご案内です。

動物界においては、自ら動き語ることで、パートナーとの出会いを探し求めるようです。美しく響き渡る小鳥たちのさえずり。さらには、美しくもリズミカルに舞うタンチョウ。どちらも、鳥たちにとっては言葉がなくとも通じる求愛の形です。 人間の歴史を紐解い…

2022年6月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない6月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 5日(…

2022年5月Benoit 惜春の想いを込めて≪特別プラン≫と≪迎えし食材≫のご案内です。

散る花の あかぬなごりの なぐさめに 心うつれと さける山吹 藤原宣子(せんし) 桜の開花期間は、一年との中でほんの1週間ほどのこと。今ではすっかり葉桜となり、花笑う姿は遠い過去の事のように思えるもの。強く待ち望むからこそ、散りゆく姿に虚しい寂しさ…

2022年4月5月 産直の旬食材をご自宅でいかがですか?

皆様にお勧めしていると特選食材の数々。よく「どこかで購入できないの?」との問いをいただきます。そこで、ゴールデンウイークを迎えることもあり、ご自宅で特選食材をお楽しみいただきたく、それぞれの生産者さんにお願いをしてみました。取り急ぎ、今回…

2022年5月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない5月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 4日(…

2022年4月5月 Benoit特選食材「熊本県の不知火と天草の柑橘いろいろ」のご案内です。

「柑橘」とは何とも便利な言葉で、食材としても大いに想像がしやすいものです。とはいえ、多種多様な姿に加え、味わいの違いがあるものです。少しばかり学術的な観点から分類してみると、柑橘属(ミカン属)の中に、ミカン類、オレンジ類、グレープフルーツ類…

2022年4月 「歴史を顧みながら熊本県天草への旅路≪後編≫」をお楽しみください。

熊本県天草諸島(以下「天草」と記載)は、県下屈指の柑橘の産地です。温暖な気候に加え、海面の照り返しや浜風、さらに島を形成する丘陵が適度な水はけを約束してくれる。柑橘の産地であることに大いに納得してしまうものです。だからこそ、Benoitは毎年のよ…

2022年4月 「歴史を顧みながら熊本県天草への旅路≪前編≫」をお楽しみください。

熊本県天草諸島(以下「天草」と記載)は、県下屈指の柑橘の産地です。温暖な気候に加え、海面の照り返しや浜風、さらに島を形成する丘陵が適度な水はけを約束してくれる。柑橘の産地であることに大いに納得してしまうものです。だからこそ、Benoitは毎年のよ…

2022年4月5月 Benoitお勧めデザート「イチゴ≪紅ほっぺ≫とバジルのヴァシュラン」のご紹介です。

Benoitのデザート年間スケジュールの中で、欠かすことのできない食材が3つあります。夏の「桃」に秋の「和栗」、そして春の「イチゴ」です。それぞれの時期になると、その食材の名前が其処此処に掲げられるため、皆様にはさほど驚きはないかと思います。今の…

2022年4月5月Benoit ≪花より団子特別プラン≫と≪限定シャンパーニュ≫さらに≪お勧め料理≫のご案内です。

3月中旬ごろだったでしょうか、神奈川県に住んでいらっしゃる方からメールをいただきました。ご予約希望の文面の中に、このような一文が、「先週末くらいから、まだ遠慮がちですが鶯(うぐいす)が鳴いてます。」と。 谷の戸を あけてやきつる 鶯の まだ里なれ…

2022年4月5月 Benoitお勧め料理「エイヒレのムニエル」のご紹介です。

雄大な大海原を、まるで自らの優雅な時を謳歌するかのようにゆったりと羽ばたくかのように泳ぐマンタの姿は、海の中だからという理由以外にも、魅せられた者に得も言われぬ涼しさを与えるものです。このマンタ、正式名称は「オニイトマキエイ」といい、その…

2022年4月5月Benoit 「エイヒレとグルノーブルとの出会い」を調べてみました。

Aile de RAIE à la grenobloise, épinards juste tombés フランス産エイヒレのムニエル グルノーブル風 ほうれん草 2022年4月5月と月をまたぎ、ランチ・ディナーともにプリ・フィックスメニューの「シェフのお勧め」の枠内に名を連ねるメインディッシュです…

2022年3月 「春の気色は≪きのふの日かげ けふの春雨≫」であるという…

春は「三寒四温」といわれているように、3日間の寒い日の後は、4日間の暖かい日が続き、この周期を繰り返しながら、日を追うごとに春本番へと移りゆく。なるほど、春という季節は今も昔も変わらない、なんとも的を射た表現なのかと感じ入るものです。しかし…

2022年4月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない4月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 4日(…

2022年3月Benoit 「北海道のサクラマスと佐賀県のグリーンアスパラガスがBenoitで出会う!」

北海道の雄大な河川で生まれた稚魚が、1年ほど母なる川で育まれた後に、川を下り大海原へと泳ぎ進みます。この時、川に居残る河川滞在型と海に向かう降海型に分かれるのです。サクラマスは降海型であれば、この種の滞在型はヤマメと呼ばれます。どうゆう理由…

2022年3月 Benoit特選食材「岩﨑農園の瀬戸内レモン」のお話です。

「Benoitでレモンは必要ない?」 自分が担当したテーブルのお客様のこの一言から、自分の柑橘への取り組みが始まったといっても過言ではありません。彼女は都内でパンの先生をしており、実際に彼女が使用している瀬戸内レモンが美味しいので、紹介させてほし…

2022年3月 「北平がBenoitを不在にする日」のご報告です。

私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない3月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 7日(…

2022年2月3月 Benoitお勧めデザート「瀬戸内レモンのタルト」のご紹介です!

広島県の大崎上島(おおさきかみじま)の風土は、瀬戸内海ならではの温暖な気候に加え、北の中国山地、南の四国山地が強風を妨げています。さらに、島ならではの穏やかな浜風や海面の照り返し。この風土で健やかに育まれた農産物は、間違いなく美味しいでしょ…

2022年2月3月 Benoitお勧めデザート「ヘーゼルナッツのスフレ」のご紹介です!

オーブンの扉を開けると、むわっとした熱さに目をそばめるも、優しい甘さに満ちた香りの誘惑がために顔をそむけることもままならない。オーブンの中には、焼き上がったばかりスフレがある…ほわほわのスフレを、スプーンで口へ運ぶ…熱々であることは分かって…

2022年2月 季節のお話「雪間の草に春を見る」

花をのみ 待つらん人に 山里の 雪間の草の 春をみせばや 藤原家隆(いえたか) 藤原家隆のいう花とは、桜のことなのか梅のことなのか。彼は、まだ雪積もっている中で地面が顔をのぞかせる場所に目をやった。そこには、雪解けを待ち望んでいるかのように地から…