Aile de RAIE à la grenobloise, épinards juste tombés フランス産エイヒレのムニエル グルノーブル風 ほうれん草 2021年8月9月と月をまたぎ、ランチ・ディナーともにプリ・フィックスメニューの「シェフのお勧め」の枠内に名を連ねるメインディッシュです…
8月7日に「立秋」を迎え、暦の上では秋が始まりました。まだまだ猛暑が続く中で、「秋」と言われても…と毎年のようにこの立秋だけは、何とも言えない違和感を覚えるものです。2007年に新たな気象用語がお目見えいたしました。最高気温が25℃以上は「夏日(なつ…
気がつけば、蝉の諸声(もろごえ)が止んでいる… 夏の盛りには、けたたましく鳴き声を上げていた、アブラゼミにミンミンゼミ。原宿駅から表参道へ向かうと、朝から青空に響かんばかりに諸声を上げていました。あまりにも暑い日中などは、この声に辟易(へきえき…
私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない9月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。また、緊急事態宣言如何によって、変更の可能がございます。ご不便をおかけい…
残暑お見舞い申し上げます。 「立秋」を迎えたからこそ、なにかと「秋」を探してしまうもの。しかし、まだまだ暑い日々が続く中で、なかなか秋の風情には出会えないものです。「秋は名ばかりか…」と思いつつ、けたたましく耳に響く蝉時雨(せみしぐれ)に導か…
「福井の麦秋は過ぎ、おかげさまで刈取りも6月頭に終わりました。」と、株式会社大麦俱楽部の重久弘美さんのメッセージをいただきました。立秋を迎えたものの、秋(季節)はいまだ感じませんが、麦の秋(実り)はすでに収穫を終えてます。そう、新米ならぬ「新麦…
残暑お見舞い申し上げます。 秋とは名ばかりで、まだまだ暑い日々が続きます。冬であれば、陽射しに恋い焦がれるも、今の時期では恨めしく思うもの。そんな人間をよそに、太陽の恩恵を嫌というほど受けながら、愚痴一つこぼさない草木たち。光合成には欠かせ…
「手遊(てすさ)み」に清水を両手で「掬(むず)び」ながら、夏の夜の月を待つ。「言の葉遊み(ことのはすさみ)」でハイレベルな恋文を詠い、愛しき人と恋「結ばれる」ことを願いながら、月下にて待つ。ドラマのワンシーンのような光景を想い描いてしまいます。…
夏の夜の 月まつほどの 手すさみに 岩もる清水 いくむすびしつ 藤原基俊(もととし) 枕草子の著者である清少納言は、なにかと優劣をつけることを好んだのでしょう。「春はあけぼの」に「秋は夕暮れ」…では夏は?彼女は「夏は夜」であり「月のころはさらなり」…
私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない8月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 4日(…
暑中お見舞い申し上げます。 連日のように猛暑な日々が続きます。暑いからこそ夏であり、夏が暑いからこそ秋が待ち遠しい…とは思うものの、この暑さは度を越しているでしょうか。外出の際は、木陰での休息も良いものです。心地よい風を感じながら顔を上に向…
生きとし生けるものにとって、空気と水は必要不可欠なものです。地球上に住んでいる以上、空気に隔たりは無いため全ての生命体が共有できます。しかし、水資源となると流動的ではあるものの、限定的であるため、同じ地球上とはいえ豊富な場所とそうではない…
≪コロナに負けるな!Benoit夏特別プランのご案内です。≫ 草木の花々は移りゆく季節の機微を捉え、順を追って咲き誇るもいずれは散りゆきます。食材も同じように「旬」という期間は限られたものであり、「待つ」という優しさはありません。そこで、全ての旬食…
昨今では気候変動の影響なのか、線状降水帯という聞き慣れない言葉が連日のように天気予報から発せられ、およそ梅雨らしからぬ雨が多かったような気がいたします。皆様におかれましては、無事息災であることを願うとともに、被災地におかれましては、遠く青…
6月7月の梅雨時期は、雲に覆われることの多く、時おり射す陽の光が恋しいものです。しかし、梅雨明けを迎えることで、今度はそのギラギラとした陽射しが「暑い暑い」と恨めしく思うもの。そのような我々の気持ちをよそに、其処彼処で貴婦人の如く微笑みかけ…
私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない7月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 5日(…
ひとこゑの おぼつかなきに ほととぎす われも聞きつ といふ人もがな 詠者不明 ホトトギスは「時鳥」と漢字で書きます。今では渡り鳥であることが周知されているホトトギスですが、昔々は山にこもり5月頃に里に下りてくると考えていたようです。そのため、こ…
先日の季節の話は、「ホトトギス」でした。これほど名の知れた鳥でありながら、その鳴き声を聞いた覚えがありません。いや、田舎育ちだけに、聞いていたかもしれません。しかし、まったく興味がないということが、ホトトギス美しい声音を「雑音」と自分の脳…
桜色を いまはみどりに ぬぎかへて 梢(こずえ)もしげる 衣がへかな 雲雅(うんが) 6月1日は現行の暦では「衣がえ」です。学校の制服なども、この日から2週間ほどの猶予期間を設けて冬服から夏服へと変わります。着物の世界では、「袷(あわせ)」から「単衣(ひ…
ほかに鳴く やまほととぎす こと問はむ われに増さりて 人は待つかと 俊恵(しゅんえ) 「ホトトギス」、名前は知っているも、どんな鳥でどんな鳴き声なのか? 昨今のインターネットとはなんとも便利なもので、この鳥を検索すると出るわ出るわ、これでもかと。…
「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」とは、優劣をつけることが難しい時に使います。さらに、似すぎているからややこしいというニュアンスも持ち合わせているようです。先日、皆様にご案内しました「今宵はBenoitで!」のご案内が言葉足らず、「いずれ…
花菖蒲(はなしょうぶ)が花笑い始めました。 花びらを3つ上向きに、うてなを3つ垂れ下がるような花姿は、「三英の花」と称され人々に愛でられてきた、カキツバタにアヤメ、そしてハナショウブ。地域によって違いはあるものの、4月末あたりからカキツバタ、そ…
私事で恐縮なのですが、自分がBenoitを不在にしなくてはならない6月の日程を書き記させていただきます。滞りがちだったご案内を充実させるべく、執筆にも勤しませていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 4日(…
まもなく、関東が梅雨入りします。季節のお話を書くために、日々の通勤や休日での公園散策を続けていると、毎年のように季節の花が順を追って咲き誇ることに気がつきます。至極当然のことながら、伐採や除草剤などの影響がない限り、毎年同じように訪れます…
春の陽気に誘われるように新梢が伸び、新緑美しい葉を茂らせた隙間から、ブドウの花が顔を覗かせています。梅雨入り前の天候が不安定な時ですが、ブドウは花開くことを本能的にこの時期であると決めているようです。もう少し早く花笑えば、雨によって受粉を…
小山田(をやまだ)の 水のながれを しるべにて せき入るるなへに 鳴くかはづかな 藤原定家 稲作は豊富な水資源を必要とするため、平野一面の田園風景とするには、高度な灌漑技術が求められました。昔々の日本において、皆がこの技術を習得できていようはずも…
≪酒類提供中止のお知らせです。≫ Benoitに鎮座するバッカスの慟哭が聞こえてくる… Avec bon pain, bonne chère et bon vin, on peut envoyer promener la medecine. 「美味しいパン、美味しい料理、美味しワインがあれば、我々は薬を手放すことができる(医者…
磯釣りでも人気を博すメバル。赤・白・黒メバルと見た目にはなかなか区別のつきにくい魚です。Benoitには、これらのメバルよりも、深場に生息しており、ひときわ美味しいと称される「ウスメバル」が青森県下北半島より届いています。津軽海峡の早い潮の流れ…
宇宙は誕生したのか?自分などには皆目見当が尽きません。その宇宙の中に、無数の惑星が集まり銀河系を形成し、その中に太陽系があり、我々の住んでいる地球があります。地球誕生以来、太陽の周りを公転していることは、この悠久の時の流れのなかで、なんら…
〽 夏もち~かづく♫ は~ちじゅうはちや♪ 野にもや~まにも♩ わ~か葉が茂る♬ 日本の唱歌でもある、この「茶摘み」の歌は、誰しもが子供のころに耳にしたことがあるのではないでしょうか。丘陵に理路整然と植栽されている茶畑。春の陽射しによって輝きをはな…