kitahira blog

徒然なるままに、Benoitへの思いのたけを書き記そうかと思います。

お勧め料理

Benoitの料理をお家で楽しみませんか?

小山田(をやまだ)の 水のながれを しるべにて せき入るるなへに 鳴くかはづかな 藤原定家 山あいの小さな田んぼ、棚田のような光景なのでしょうか。田起こしをし、苗代の早苗(さなえ)の成長を見届けながら、田へ水を引き込む。小川から流れを止めているのは…

「タラのブランダード」のご紹介です。

Benoitが再開いたしました。そこで、今まで投稿に花々が続いていたので、久しぶりに料理のお話を復活させようかと思います。そして、この料理は、お家でぜひお試しいただきたいのです。 今回は、「タラのブランダード」というお料理です。横文字の名前だけに…

Benoit「三月尽特別プランと特選料理」のご案内です。

三寒四温とはよくいったものですが、今年の寒暖差の大きさは、尋常ならざる気がいたします。数日の間隔で寒暖が交互にというよりも、真冬と晩春が交互に訪れているようです。3月14日は、都内はまさに「ホワイトデー」の様相でした。積もることはありませんで…

Benoitお勧め料理「フランスの地方伝統料理≪カスレ≫」のご案内です。

南フランスProvence(プロヴァンス)地方の左隣に位置している、Languedoc(ラングドック)地方。 彼の地を代表する伝統料理といえば、異論の余地なくCassoulet(カスレ)です。簡単に言ってしまうと、お肉いろいろを白インゲン豆とともに煮込んでいった料理。では…

Benoit「余寒特別プラン」と「山内鮮魚店物語「」のご案内です。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな 菅原道真 菅原道真が藤原氏との権力闘争の末に敗れ、太宰府に左遷されるときに詠った、あまりにも有名な歌です。栄枯盛衰は世の常とはいえ、道真の恨みつらみはいかほどのことか。彼の没後、…

Benoit魚料理「ホウボウのオーブン焼き」のご紹介です。

「ホウボウ」 気品ある優雅な姿で砂地を這うようにゆっくりと泳いでいる、水族館でもお馴染みの魚。大きな胸ビレの腹面には、なにやら脚らしきものが6本のびており、器用に砂地を歩くかのように、エサを探している。方々(ほうぼう)さまよい歩くようにおよぐ…

Benoit「2020年1月の特選プランとお勧め料理」のご案内です。

田鶴(たづ)のすむ 沢べの蘆(あし)の したね溶け みぎは萌えいづる 春は来にけり 大中臣能宣(おおなかとみよしのぶ) 詠者は平安時代中期に活躍していた歌人。彼が、ある年の祝賀の屏風に添えた歌だといいます。沢のほとりに枯れた姿を残す蘆の群生。その株元…

「寒中お見舞い」と「新春特別プラン&シャンパーニュ」のご案内です。

寒中お見舞い申し上げます。 初春のご挨拶が遅くなり申し訳ありません。旧年中は並々ならぬご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。本年は皆様のご期待にお応えできるよう、さらに口上を磨き、「観梅の心、観桜の目」を座右の銘とし日々研鑽に励みます。…

Benoit特選情報「12月のダイジェスト版」のご案内です。

「雑木林(ぞうきばやし)」とは、落葉広葉樹で構成された人が作り上げた林のことです。整備された庭園とは違い、樹は薪(まき)や炭としての原材料となり、落ち葉は農産物の肥料として堆肥へと活用されるばかりか、降り積もることで、豊かな土壌を形成すること…

Benoit特選情報「十一月尽」のご案内です。

神無月 ふりみふらずみ 定めなき 時雨ぞ冬の はじめなりけり よみ人しらず 「後撰集」より 「時雨」とは、初冬にかけてパラパラと降ったり止んだりする通り雨のこと。分かったようで分からない、これが正直な意見だと思います。それもそのはず、厳密に時雨と…

Benoit特選食材「南三陸志津川漁港より≪マサバ≫」のご案内です。

地球の表面積のゆうに7割を占めるのが海。この海の恩恵によって人類は、その漁場による特色を生かした食文化が成り立っています。日本人には馴染みの「アジの開き」は、新潟県で育った自分などには全く持って馴染みのないもの。どこにでもありそうなのですが…

Benoit特選食材「香川県小豆島の≪島鱧≫」のご案内です。

香川県小豆島(しょうどしま)。穏やかで温暖な瀬戸内海に浮かぶ県下最大の島です。オリーブ栽培で有名な地ですが、島だけに海産物も豊富。一見穏やかに見える瀬戸内海ですが、小豆島近海は海流が早い。そして、ここはエビ類カニ類が多く生息する海域でもある…

特選食材「郡上クラシックポーク物語」のご案内です。

「春のはじめだったために雪が深く、粉雪という動くものを透かして見ているせいか、悲しくなるほど美しかった。」司馬遼太郎 街道をゆく・二より 「日本でいちばん美しい山城があるはずだと登ったのは~」と司馬氏。登る最中で出会った山城の姿を仰ぎ見て、…

Benoit特選情報「10月ダイジェスト版」のご案内です。

花すすき まねく袂(たもと)は あまたあれど 秋はとまらぬ ものにぞありける 藤原元真(もとざね) 其処此処で我々に秋の到来を教えてくれる「ススキ」。月とは群を抜いた相性も見せており、過日の仲秋の名月では皆様のご家庭でも活躍したのではないでしょうか…

Benoit特選情報「9月ダイジェスト版」のご案内です。

残暑お見舞い申し上げます。 過日「立秋」を迎え、日ましに秋めく今日この頃。日中の気温こそ、まだまだ残暑を感じますが、朝晩の心地良い涼やかなる風が吹き抜けます。「涼風(すずかぜ/りょうふう)」とは、秋の季語。さらに空を見上げると、もくもくとした…

Benoit「トウモロコシ前線」北上中です。

桜前線に一喜一憂していた時期も遠い記憶となり、今は日々の天気が気になる梅雨の時期。我々が憂鬱に感じる曇天や雨天も、見方を変えると恵みの雨でもあります。生きとし生けるものにとって欠かすことのできない「水」を、動植物にもたらしてくれるのです。…

Benoit特別プラン「五月尽」と「5月ダイジェスト版」のご案内です。

立夏を迎え、暦の上では夏が始まりました。少し時期がずれるのですが、今回のテーマは晩春の季語になっている「竹の秋」です。「春」の季語なのに「秋」? 「竹」とは謎多き植物です。あまりにも身近な植物なため、あまり珍しさを感じないものなのですが、学…

Benoit特選情報「4月のダイジェスト版」のご案内です。

待てというふに 散らしで止まる ものならば 何を桜に 思ひまさまし 「古今集より」よみ人しらず 「待ってくれ」と言うことで、散らないでいてくれる花であれば、誰がこれほどまでに桜に対して思いを募らせようか。夏から秋にかけて葉を茂らせ、越冬するため…

Benoit特選食材「グリーンピース」のご案内です。

日本でもお馴染みの春食材の「グリーンピース」。ところが、缶詰の普及がこの食材への偏見を導き、好き嫌いの多い食材になってしまったことは否めません。しかし、鮮度の良いグリーンピースの美味しさは格別で、春にしか楽しむことができない旬の味わいです。…

Benoit「一夜限りの≪春食材の饗宴≫」メニュー確定のご案内です。

先日、東京で「桜の開花宣言」が発表されました。桜前線に一喜一憂したときも束の間、今ではいつに「花見」を行うか思い悩む日々なのではないでしょうか。「春に三日の晴れなし」とはよく言ったもので、この時期の天気は、「花冷え」「花散らしの雨」「桜雨…

Benoit「一夜限りの≪春食材の饗宴≫」のご案内です。

夜もすがら 思ひやるかな 春雨に 野辺の若菜の いかに萌ゆらん 具平親王(ともひらしんのう) 世界規模での異常気象が昨今の話題である中で、「春に三日の晴れなし」とは今も昔もそう変わりがないようです。心地よい陽気に包まれたかと思いきや、一転しての「…

Benoit特選情報「3月のダイジェスト版」のご案内です。

衣更着(きさらぎ)の 冴えつる風の よのまにも また薄こほる 池のおもかな 藤原家隆 懐かしき中学生の時に、旧暦2月は「如月(きさらぎ)」と学びました。しかし、同じ読みのまま別の漢字表記もあるようです。その一つが今回ご紹介した歌にある「衣更着」。よう…

Benoit特選情報「2月ダイジェスト版」のご案内です。

「木」へんに「冬」を添えると、「柊(ひいらぎ)」。一年中、緑濃く美しい葉が生い茂る常緑小高樹。ギザギザの葉と、その先端にあるちくりとするほどの棘の様な歯牙が、あまりにも特徴的でしょうか。そのため、防犯目的で垣根に植栽している方も多いと聞きま…

「山口県下関より≪福≫来たる」これ食せずして2019年は始まりません!

まだ夜が明けぬ中、本州最西端の地に人が集まり出す。日中の陽射しによって温められた地表が気温を上げるも、陽のかげりとともに下降の一途をたどり、闇が深くなる頃には身震いするほどの寒さに包まれる。夜が明ける直前が一番冷え込むことになるが、この地…

2019年1月 特選情報≪ダイジェスト版≫のご案内

新年を迎えることを「新春」「初春」や「迎春」と表現します。暦の上では、旧年に冬至を迎え、年を越す。2019年1月6日が「小寒」で、「寒の入り」。1月20日に「大寒」を迎え、この終わりが2月3日。この日は、季節を分ける日なので「節分」と呼ばれ、次の日か…